ARABAKI ROCK FEST19.出演アーティストインタビュー ~マカロニえんぴつ~
今回、初のARABAKI ROCK FES出演となった「マカロニえんぴつ」。神奈川県で結成された、メンバー全員が音大出身という次世代ロックバンドです。エモーショナルな歌声と、キーボードの多彩な音色を組み合わせた壮大なバンドサウンドを武器に、圧倒的なステージパフォーマンスを繰り広げる注目のアーティストです。現在は、初の全国ワンマンツアー「マカロックツアーvol.7 ~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~」の真っ最中。全国に“マカロック”を響かせるべく、都内を中心に活動中です。
今回、COLOR web学生編集部が、ライブ直後のボーカル・ギター担当・はっとりさんを直撃!インタビューをさせていただきました。
これまではお客さんとして足を運んでいたというアラバキのステージの感想から、バンド名の由来・仙台の学生に向けてのメッセージまで、盛りだくさんの内容となっていますよ。ぜひ最後までご覧ください!
それでは早速、インタビュースタート!
―ライブ、お疲れ様でした!本日のステージの感想をお願いします。
今回、「初」のアラバキだったということもあり、まずはお客さんが来てくれるかという不安がありました。しかし、たくさんのお客さんが会場の後ろの方まで来てくれて、それが純粋に嬉しかったです。
【© 2019 ARABAKI PROJECT】
―これまでは、アラバキにお客さんとして来ていたそうですが、実際にそのステージに立ってみていかがでしたか?
自分たちのワンマンライブと違うのは、ファン以外のお客さんも多く来ることです。自分もフェスに参加する時は、ちょっとした興味があればファンでなくても色々なアーティストさんのステージに足を運んでいました。盛り上げ方や掴み方がうまいバンドはつい最後まで観ちゃうし、そういうバンドって、ミュージシャン的視点からも「強いな」と思います。自分たちも、そういうバンドになりたい!と思っているので、いざステージに立った時に、「ちょっと観てみようかな!」という人を30分間離さないことを大切にして、今日のライブに臨みました。
アラバキは、自分たちの音楽性を貫き通しているかっこいいロックバンドが多いので、今回その中に混じって戦えたことが、自分にとってもバンドにとっても糧になったと思います。とは言っても、自分たちはまだまだだと思います。2回目のアラバキはもっと成長して帰ってきたいです!
―来年も楽しみにしています!次に、マカロニえんぴつの結成のきっかけを教えてください!
マカロニえんぴつは、神奈川県の音楽大学の同期で結成しました。僕が1年生の時に声をかけてメンバーを集めました。
―「マカロニえんぴつ」というバンド名にはどんな意味合いが込められているんですか?
まずは、語呂の良さがあります。そして、マカロニは中が空洞になっていて、えんぴつはその逆で存在を書き足していくものなので、自分たちの中では相反するものというイメージがありました。そこに意味をかけて、ないものを書き足して自分たちで意味のあるものを描いていきたいという意図を込めました。あとは、検索で引っかかりやすいこと(笑)。誰とも被らないということもこのバンド名の魅力です。
―マカロニえんぴつの奏でるロックを、「マカロック」というそうですが、それはどのようなロックなのか教えてください!
マカロニえんぴつの曲はどれも、アレンジングや展開が一筋縄ではいかないという自負があります。メンバーそれぞれで好きな音楽のジャンルが異なりますし、メインソングライターの僕も広くいろんなものが好きです。なので、“こういうジャンルを貫き通したい”というよりは、色んなものにチャレンジするようにしています。その中でも、サビはキャッチーで耳に残るものであることを大切にしています。それが「マカロック」というジャンルです。
【© 2019 ARABAKI PROJECT】
―マカロニえんぴつの曲は、切ない別れや、片想いを歌ったものが多い印象がありますが、この歌詞には実体験が入っていたりもするのですか?
全てが自分の経験というわけではありませんが、報われなかった瞬間や、失恋した時の悔しさを思い出して作詞しています。
完全にフィクションではないですが、登場人物の人物像は、こういう人がいたら自分と似ているなと思いながら作り、そしてそれを元に歌詞を考えています。
自分と似ている報われない誰かにスポットを当てて書いているような感覚です。
―マカロニえんぴつというバンドを色で表すと何色だと思いますか?
黄色と紫かな(笑)?マカロニえんぴつの曲の題名で使っている、「レモンパイ」と「ブルーベリーナイツ」という果物にちなんで(笑)!
何色にしても、きっとファンの方にとっては、カラフルという印象はあると思います。黒えんぴつよりは、色えんぴつのイメージ。かといって、虹色ではないんですね。もう少し燻んだ色のような気もするし、表は明るくカラフルに見せているけれど裏側はモノクロのような気もします。もしかしたら根底はモノクロなのかな。自分たちに色をつけるためにいろんなジャンルに挑戦しているんだと思います。
―メンバーの皆さんはどんな学校生活を送っていらっしゃいましたか?
僕たちは1年生の時に周りの中で一番早く「マカロニえんぴつ」を組んだので、周りとは一味違うぞ!みたいな虚勢を張っていた時期もありました(笑)。
けれど、自分たちと違うジャンルのバンドも多かったので、刺激的な4年間だったと思います。
そして、ライブハウスでの活動が多かったので、学校よりもライブハウスで成長した部分が大きいかもしれません。音大卒のバンドということで、「英才教育を受けてきた」みたいなイメージもあるかもしれませんが、叩き上げのライブハウス育ちなんですよ!デビューも在学中だったので、「自分たちでしっかり作り上げてきたバンドだぜ!」と自負しています。
―現在ツアー中で、4月には仙台にお越しになったそうですね。宮城はどんな印象ですか?
宮城の皆さんは一見大人しそうに見えるんですが、僕たちの音楽をすごく素直に聞いてくれて盛り上がるところでしっかりと盛り上がってくれる印象です。
アラバキがあるくらいだから、音楽を芯の部分から好きな人が多いように感じます。マカロニえんぴつの曲をしっかり聴いてくれて口ずさんでくれるのが嬉しいです。来るたびに愛をもらっています!
―今後の目標を教えてください!
僕たちは結成当初から、大きな目標を立てずに活動してきて、計画を立てるのが苦手なバンドなんです。でも、ワンマンライブでもソールドアウト公演が増えてきて、客席を埋めるという目標は達成できるようになってきています。これからは、キャパシティーを埋めるだけでなく、来ていただいた人全員に僕たちの音楽をちゃんと届けなきゃ意味がないと思っています。それが今の最大の目標ですね。
―最後に、宮城の学生に向けて、メッセージをお願いします。
好きなことを見つけるタイミングは、人それぞれ違うと思いますが、僕らの場合は早い段階から好きなことを見つけることができて、専門の学校に通っていました。でも、結成当時はアラバキのステージで演奏するとは思ってもいませんでしたし、こんなにバンドが大きくなるとも思っていませんでした。途中で挫折しそうになることもありましたが、好きだから始めたバンドに対してのプライドがあったので、頑張ることができました。だから、学生時代に見つけた「好き」を大切にしてほしいと思います。もしかしたらそれが仕事につながるかもしれませんし、いろんな人を幸せにできるかもしれません。
最後にCOLOR Webメンバーと一緒に、「はっとりポーズ」で写真をとっていただきました!
今回のインタビューではっとりさんが、自分たちの歌が「来ていただいた人、全員に届かなきゃ意味がない」とおっしゃっていた点が非常に印象に残っています。
私は、アラバキで初めて「マカロニえんぴつ」のライブをみましたが、帰りの車で無意識に「洗濯機と君とラヂオ」を口ずさんでいました。
はっとりさんがおっしゃっていたように、私だけでなく多くの人にとって、「マカロニえんぴつ」をさらに好きになるライブだったと感じています。
エモーショナルな歌声と、多彩な音色。そして一度聞いたら忘れられないキャッチーなサビ。曲によって表情が変わるバンド、「マカロニえんぴつ」。今後の更なる活躍に、目が離せません!
○マカロニえんぴつ公式サイト
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Write ぴよ
Photo りっくん