【同世代アーティストインタビュー】 シンガー・ソングライター あいみょん
テーマ:ミュージック
どうしよう…どうしよう……。緊張する…
あいみょんのファンであるたかみーにとってあいみょんは憧れの人。
ちゃんと話せるかどうか不安だ…。
「よろしくお願いします!」
明るく部屋にはいってきたあいみょん。
たかみーの不安と緊張をほぐすかのようにトークは始まりました。
(以下、あいみょん→あ、たかみー→た)
とその入る前に!あいみょんを簡単にご紹介します。
強烈な歌詞とポップミュージックを融合させた独自の世界を放つ、兵庫県西宮出身のシンガー・ソングライター。ドラマのオープニングテーマをはじめ、全国42局のラジオで大量パワープレイ、そして初の書き下ろし映画主題歌製作や、ファーストフルアルバムをリリースするなど、今、勢いにのっているアーティストさんです。
た:よ、よろしくお願いします…!
あ:めっちゃ緊張してる(笑)。ラフにいきましょう!
た:あ、ありがとうございます!!では、さっそくシングルについてのお話を聞かせてください!
3rdシングル 「君はロックを聴かない」
た:「君はロックを聴かない」はどのように生まれたんですか?
あ:この曲自体は、ちょうど去年のこの時期くらいにできた曲。歌詞に「ぼくの心臓がBPM190になったぞ」っていうところがあるんですけど、そのワードから物語を作っていきました。
た:ほうほう。「ぼくの心臓がBPM190になったぞ」がでてきたきっかけはなんだったんですか?
あ:音楽好きな男の子の向けに作ろうと思って作った曲です。一人称をぼくにして、音楽好きなら知っているBPM(テンポを表す単位)という言葉を使いました。
た:へー!作曲をする時間ってどれくらいかかるんですか?
あ:一概には言えないけれど、10分くらいでできる時もあります。長いと1時間~2時間かかる時もありますね。普段、家で曲を作ることが多いからかな。
た:家で!今、お住まいはどちらなんですか?
あ:去年から東京に上京しました。
た:え!出身の関西からかなり遠いですね。ホームシックなったりしましたか?
あ:なりましたよ~。大家族なので寂しくなりました…。つらかったです。
た:どうやってその寂しさ、つらさを乗り越えましたか?
あ:甥っ子と姪っ子の写真を見て元気になりました!
逆効果で、「会いたい~」って寂しさが増すこともありましたけどね。
た:家族の写真をみて元気が出るのは素敵ですね!ちなみに、ストレス発散法はありますか?
あ:寝るのがいいかな~。あとは親とめちゃくちゃしゃべること。
た:という事は普段から電話したりするんですか?
あ:電話やメールは多いですね。毎日連絡をとってます!
1stアルバム「青春のエキサイトメント」
た:では、次に「青春のエキサイトメント」について教えてください!
あ:「エキサイトメント」は興奮って意味なんです。例えば曲作りの時に、「これ書かな!」って思ったときとか、誰かにいたずらをしかけた時のちょっとした楽しさとか。普段、いろんなことに熱中している時って、目に見えない興奮状態にあると思うんです。そういう青春の興奮から生まれてきた曲がつまっています。ちなみに、どの曲よかったですか?聞きたい、聞きたい!
「マトリョーシカ」
た:どの曲もすごく素敵だったんですけど、個人的には「マトリョーシカ」と「ふたりの世界」がちょうどタイムリーで共感できて。すごく印象に残りました。「マトリョーシカ」はどんなイメージから出来たものだったんですか?
あ:「マトリョーシカ」は、シンプルに、マトリョーシカが気持ち悪いと思ったところから始まりました。
た:えええ!?
あ:あれは何がおもしろいんだろうって思っていたけど、途中で女性の2面性を表しているような、それに近いものを感じて。表では同じ顔をしていても裏では違う顔も持っているのかもと思ってその気持ちを重ねて書きました。
た:マトリョーシカに関わらずなんですけど、曲の中で恋や愛のフレーズがよく出てくるなと思っていたんですが、あいみょんさんにとって愛の立ち位置ってどういうところにありますか?
あ:人間、みんな恋とか愛とかそういうところが軸になっているんじゃないのかなと思う。
順序で考えたら、私は、音楽とか好きなものが上にはくるけど、それでも恋や愛が生活の中で軸になったりするかなって思う。
た:ふんふんふん。ちなみに、あいみょんさんの初恋はいつですか?
あ:初恋ね。そういえばこの間、妹に言われたんですよ。「記憶に残っている初めての恋が初恋。
あいまいな記憶のものは初恋じゃない」って。なんでそんなこと言われなきゃあかんねんって思いましたよ。
た:ははははは。
あ:だから、妹の言うように記憶に残っているものが初恋と考えるなら、小学校4年生のときかな。
「ふたりの世界」
た:話がそれすぎちゃいました、すみません。曲の話に戻りましょう!アルバムの中であいみょんさんがオススメする曲は何ですか?
あ:オススメというか、「ふたりの世界」と「漂白」はファンのみんなが待っていてくれている曲なので、聞いてほしいです。普段、男性目線の曲が多かった中で、「ふたりの世界」は久しぶりの女性目線のラブソングです。
た:おお!久しぶりの女性目線だったんですね。普段はなんで男性目線で曲を書いているんですか?
あ:憧れのアーティストさんが、男性のほうが多いからかもしれないです。
あとは、歌詞で「僕」を使うほうがストーリーを広げやすいからですかね。「僕」って男性も、女性もつかえる言葉なので、それがすごく良いと思って使います。
「漂白」
た:映画『恋愛奇譚集』のための書き下ろしの曲なんですね!初めてその映画を見た時の感想を教えてください!
あ:自分の曲が映画のあとに流れると考えるとそわそわして、その映画を見た時、最初は頭にストーリーが入ってこなくて…。なので、終わってからもう1回見にいきました。
いい映画、ボキャブラリーがあんまりなくて出てこないんですけど、でも、本当にいい映画だなと思います。作品の中に自分の歌があってすごく嬉しいです。
た:最初、「漂白」を作って持って行ったときの監督さんの感想はどうでしたか?
あ:「漂白」だけでなく、ほかにも曲を書いて持っていきました。そしたら、「漂白」がいいと言ってもらえて好感触でした。
た:そのほかの曲ってアルバムに入ってますか?
あ:いや、入ってないです。そのうち出てきます!
た:おおお!楽しみですね。ほかには、本を読んだあととか映画を観たあととかに曲を作ったことはありますか?
あ:ありますよ!
た:ちなみに普段はどんな本を読むんですか?
あ:ミステリー小説ですかね。「殺人鬼フジコの衝動」はめっちゃおもしろいです。
た:ミステリーいいですね。恋愛小説は読んだりしますか?
あ:恋愛焼成説は読まないんですよね。読むにしてもミステリーよりが多いです。
あとは、官能小説たまに読むんですよ。比喩表現とかものすごく勉強になります。
きれいな言葉でいやらしく表現していて、そのまま聞いたら絶対分からないというはざまがすごくいいですね。
た:官能小説で一番衝撃な本は何ですか?
あ:え…下ネタなっちゃいますよ?(笑)
た:あ。たしかに!
あ・た:ははははは
た:あいみょんさんのアーティスト写真だったりCDカバーだったりどれもアーティスティックなのは、どういうところでインスピレーションを得た表現なんですか?
あ:写真やカバーはアートディレクターさんにテーマをお任せしていて、一緒に話し合って決めています。写真もですけど、アルバムでも、最初からでかでかとしたコンセプトは決めないんですよ。目標をしっかり決めないから面白くできると思います。
た:そうだったんですね…!その中でも曲の中で大事にしている軸は何ですか?
あ:素直に言いたいことを書くのはなんか違うと思うし…。無理をしないことですかね。
自然に生まれるからこそいい。曲を作ろう、作ろうと思って、絞り出された言葉ってあんまりよくないと思う。そう思った時点でやめちゃいます。
無理をしないことがちょうどいいですね。
最後に…
た:仙台の学生に一言お願いします!
あ:なんだろう…最近、猫とパンダの話しかしてない…
みんなパンダの名前応募しましたか?
私は応募しました。とか。
た:はははは!名前、応募したんですか?
あ:しましたよ!ネットだけで12万を超える応募があったみたいで絶対選ばれるのは無理だと思うんですけどね。
た:名前は「シンシン」とか「リーリー」みたいに繰り返しの名前ですか?
あ:繰り返しでつけちゃった…。大人に洗脳された感ありますね…(笑)。あ、そうだ。
あ:私はもっといたずらしたかった。しょうもないいたずらを!
過去のそういうしょうもないいたずらをした記憶っておもしろくて本当にいいと思うんですよ。
た:今、するならどんないたずらしますか?
あ:いまできるのは消しカス投げるくらいかな。
あ・た:あははははは
あいみょんさん素敵な時間をありがとうございました!
あいみょん情報のおさらい!
■「君はロックを聴かない」
2017.08.02 RELEASE ¥1,080(tax in) WPCL-12708
■MAJOR 1st ALBUM 「青春のエキサイトメント」
2017.09.13 RELEASE ¥3,024(tax in) WPCL-12709
■ライブ情報
10月1日:MEGA ROCKSの出演が決定しました!
詳しくはこちら↓
http://www.datefm.jp/megarocks/
Write&Interview:たかみー
Photo:のぶ