OTONOMORIアーティストインタビュー! | COLORweb学生編集部

OTONOMORIアーティストインタビュー!

はた


前回のイベントリポートに引き続き、ライブの熱気がまだ冷めやらぬメンバーたちに、ライブの感想、音楽に対する想い、OTO NO MORIについてなど、いろいろインタビュー!

4月30日に勾当台公園の野外音楽堂で行われた、震災復興支援チャリティー音楽イベント「OTO NO MORI」このイベントは、仙台在住のロックバンド“ソンソン弁当箱”のボーカルで、わたしたちと同じ学生でもあるカジカ哲平くんが全国のバンド仲間によびかけ、音楽の力で仙台を元気にしようと企画したイベントです。OTO NO MORI当日、会場となった野外音楽堂の前には、イベント開始前からこの日を心待ちにしていた大勢の音楽ファンが。イベントが始まると、聞こえてくる音に偶然公園を通りかかった人たちも自然に足を止め、会場にいた全員が久しぶりの”生きた音楽”を心から楽しんでいました。








イベント当日の様子はをご覧ください!リポート編




SEBASTIAN X



「観客の年齢層が幅広くてびっくり!公園ということもあって、どこまでお客さんかわからなかったけど、若い人だけじゃなくて、赤ちゃんを抱いた人やおじいちゃんおばあちゃんまで、本当にいろんな世代の方が来てくれてうれしかったです」とライブの感想を語ってくれたボーカルの永原真夏さん。ソンソン弁当箱カジカくんからのお誘いで、今回の出演を決めたSEBASTIAN X。今回OTO NO MORIに参加した理由を聞いてみると「ライブじゃなくても、被災地にむけてなにかしたいという気持ちはあったんです。自分たちがやれることがあるなら、なんでもやりたいって。たとえば、力仕事とかでも」と支援活動への意欲を見せるメンバーたち。イベントに誘われたときは、ぜひ!という気持ちで参加を決めたのだそうです。

東京など被災地以外の場所では、イベント中止や延期など”自粛ムード”が漂ってる中、被災地でこのような音楽イベントに大勢集まってくれたお客さんに対して、SEBASTIAN Xはどんなことを思っていたのでしょうか。「東京は、自粛ムードっていうか、もう本当になにをやればいいのかわからないという感じ。仙台の人がこんなに元気だってわかってよかったです。今後は、仙台の元気を見本に活動していきたいです」と仙台の元気をたっぷりと感じてくれたようです。








▽andymori



「荒吐(ロックフェス)がなくなり、仙台に来る機会がなくなって残念に思っていたので、今日仙台に来るのをずっと楽しみにしていました。仙台でのライブ(荒吐ロックフェス)が中止になった分、頑張ろうと思いました。すごい気持ちよかったです」と話してくれたドラムの岡山さん。

ライブ中、震災後に取り壊しが決定した仙台のライブハウス「MACANA」での思い出を語っていたボーカルの小山田さんに、以前のライブと比べて今日のお客さんの様子はどうだったか尋ねると「今日のライブは”特別”な感じがしました。お客さんが、今日しかないライブをしっかり受け止めてくれていることや、自分たちの音楽を、聴き洩らさないようにしっかり聴いているのが演奏しながらわかりました。音楽は生きてるのと同じだから、これからも音楽を絶やさないでいてほしいです」と話してくれました。

「仙台に限らず日本全国の人たちが復興しないといけないと思います。元気にやっていくことが復興への道だから、休みながら、遊びながらでもいいからがんばってほしい。希望があればなんとかなる。俺たちは音楽でしか繋がれないけど、音楽で繋がれる人がいっぱいいるから、みんなでがんばりましょう」
と最後に応援メッセージを残してくれたandymoriのみなさん、ありがとうございました!









▽ワッツーシゾンビ



ワッツーシゾンビは、OTO NO MORIのために大阪から仙台まで車で来てくれました。「元気をあげようと思ってきたのに、元気をもらったのは僕らのほうでした。大阪にいたらわからないことばかりだったので、仙台に来れてよかったです。みんないろんなことがあっただろうけど、今、この瞬間の音楽を楽しもうって気持ちが伝わってきました」と観客の元気のよさに驚いた様子。

大阪にいてわからないことばかりだったと語ってくれた彼らに、実際仙台に来てみた感想を尋ねると、「市内は、ぱっと見被害があったかわからないけど、よく見ると、ホテルに大きなネットがかかっていたり、地面が割れていたり、やっぱりいつもと違う感じがしたし、街から少し離れただけで急に景色が変わって言葉を失いました。大阪にいると温度差があって忘れてしまいそう」と少し悲しげな様子で答えてくれました。

最後に「おれたちは、お金や技術では助けてあげられないけど、ライブだったらいくらでもやるし、ライブを通して助けていきたい。お客さんと自分たちのエネルギッシュなパワーを交換していきたい」と、ワッツーシゾンビらしい熱いメッセージを残してくれました。







▽モーモールルギャバン




「楽しかったです。今日は燃え尽きました」と、本当に燃え尽きた様子で答えてくれました。仙台に来てみて、建物や道路もきれいに整備されてきていると実感したと話してくれたモーモールルギャバン。OTO NO MORIに参加しようと思った理由を尋ねると「俺たちは無力だけど、ちからになれることがあるならやろう、と思いました。音楽は娯楽だけど、音楽がなきゃ死んじゃう人がいる、俺も音楽がないと死んじゃうから、少しでも貢献できたら幸せだと思って参加しました。気持ちで負けちゃだめだと思うから、少しでも自分たちのパワーをわけてあげたいです」と、熱い想いを語ってくれました。

「若者が一番打たれ強いし、立ち上がるパワーと気力を持っていると思う。だから若者が先頭に立って、エネルギーを伝染させていく役割になってほしい。みんなでやれば元気になれる!いっぱい食べて、いっぱい動きましょう!」と明るいメッセージを残してくれたモーモールルギャバンのみなさん、ありがとうございました。








▽おとぎ話



「今日はお客さんとよく目があって気持ちよかった。おとぎ話はもともと、音楽を聴いてもらうんじゃなくて、お客さんと一緒に演奏してもらうバンドだと思ってるんです。今日はお客さんと一緒に演奏できたんじゃないかと思います。お客さんも、おとぎ話の演奏をちゃんと自分たちの耳に入れて感じてくれたと思います」と話してくれました。イベントなどのエンターテイメント等が自粛されている中「東京の人たちはこわがってるんですよね。でも、仙台に来て、後ろを向いて歩く必要なんてないなって思いました。前向きで、笑顔でいることが大事。地震は自然が起こしたことだからなにを想ってもしょうがないし、自粛する必要もないと思います。むしろ、はしゃいだりした方がいいんじゃないかと。自粛、自粛って言いすぎて、自粛って言葉がお祭りみたくなってると思います」と東京の”自粛ムード”に対して、おとぎ話らしい想いを語ってくれました。

誰かを想うことが本当の意味での自粛だと話してくれたおとぎ話は「求めている人がいるなら、どんどんやっていきたい」と震災の後ライブを増やしたのだそう。

最後に、若者に向けてのメッセージをお願いすると、「復興はずっと終わらないと思ってます。死ぬまで復興。今日のライブを聴いて、ちょっとでも感動した人がいるなら、なんでもいいからカタチにしてほしい。自分が想った事、メッセージを殺さないことが大事。今日はみんなから元気をもらいました。俺らも頑張るから、みんなもがんばれ!とても偉大なる仙台の街に乾杯!」と 笑顔で答えてくれました。震災後、みんなの癒しになるよう、「This is just a healing song」をつくってくれたおとぎ話のみなさん、ありがとうございました!







当日はなんと、おとぎ話のステージにサプライズゲストとして曽我部恵一さんが登場し、新曲「満員電車は走る」を披露してくれました。もちろん曽我部さんにもイベントの感想を聞いてきました!「とても楽しいライブでした」と答えてくれた曽我部さん。

そのほかにも、「自分のファンのバンドだけじゃなくて、誰が来てもいいくらいに盛り上がっていてよかったと思います。音楽を好きな人が音楽を楽しめない時期だけど、ちょうどみんなが集まれる瞬間に自分も参加できてよかったです。仙台のみなさんには、日々を充実させて、一日一日を大切にしていってほしいです。」と感想を残してくれました。







”音楽の力で仙台を元気にしたい”と、遠くから足を運んでくれたアーティストのみなさん。生の音楽を聴きたくて会場に集まった大勢の音楽ファン。OTO NO MORIを通じて、アーティストと観客が一体となって楽しんでいる姿を見て、音楽の力って本当にすごいなあと感じました。イベントの企画、運営をしていたカジカくん、カジカくんと共に準備を進めてきたバンドメンバーのみなさん、その他関係者のみなさん、本当にお疲れ様でした!同年代の若者ががんばっている姿を見て、わたしもなんだか熱い気持ちが湧いてくる気がします!この記事を読んだすべての若者よ!がんばるぞ!おー!!