ライブ!OTONOMORIレポート | COLORweb学生編集部

ライブ!OTONOMORIレポート


僕たちにできることを、今やろう。

3月11日におこった東北・東日本大震災で、不安な日々と、やるせない日々を過ごした学生たちが企画した音楽イベント「OTO NO MORI」を、COLORweb調査部が徹底調査!

熱く盛り上がったライブの様子をレポートします!


「OTO NO MORI」は仙台をベースに全国で活躍するバンド「ソンソン弁当箱」のボーカル、カジカ哲平君が声を上げたくさんの協力を得て実現した音楽イベント。大変なときだからこそ、音楽の力で街に活気を与えようというカジカ君の思いに、全国から人気バンドが結集。学生や若者たちのボランティアメンバーによって運営されていました。

 



会場にはボランティア活動を紹介するブースもありました。カジカ君と同じソンソン弁当箱のメンバーでベースのジェットりかさんが震災後から参加している、若林区のボランティアの様子や被災地の写真が展示され、若者へのボランティア参加を呼びかけていました。
ジェットりかさん手書きのボランティアマニュアルも配られ、若者らしい呼びかけに、たくさんの人がボランティアブースを囲んでいました。




ステージ開始前から会場はにぎわい、待ちに待った1バンド目が登場。
「OTO NO MORI」、1バンド目はSEBASTIAN X!ああ今日はとても良い一日になるなあ、と確信できるようなイベントの始まりでした。ボーカル真夏さんの楽しそうな歌声が緑の綺麗な勾当台公園に響き渡ります。昼間の野外が本当に似合う歌声!「ワンダフル・ワールド」の歌詞の一節。“ああ昨日より、今日が良い。そして明日はもっと良い”という部分にぐっと来て最初からもう泣きそうになりましたが、楽しそうにライブをしているメンバーの方々の笑顔を見ていたらこちらも思わず笑顔になってしまいました。SEBASTIAN Xは本当に可愛くてパワフルで、確実に仙台のみんなにパワーを与えてくれました!






そして2バンド目、andymoriの登場です。転換中から演奏がはじまり早くもお客さんはかなりの盛り上がり!「グロリアス軽トラック」では、歌詞を“仙台の空の下”に変えて歌ってくれました。今回の東日本大震災の影響を受け、移転を余儀なくされた仙台のライブハウスMACANAや、ライブ当日の4月30日に行われるはずだったARABAKI ROCK FESについてもMCで触れてくれました。また、チャリティーソングである「兄弟」を聞くことができて感激!「シティーライツ」のサビの部分で、ピースサインを掲げ楽しそうに踊っているお客さんの様子と、小山田さんの「音楽っていうのは生きることと同じだから、こんな時こそ音楽を消さないように」という言葉が印象的でした。





続きまして3バンド目はワッツーシゾンビ!もうひたすらにアツい!勾当台公園に大きな音がドンドンと響き、薄曇りの空の下、桜の花びらが舞っている中でのワッツーシゾンビの派手な演奏!かっこいい!ベースレスなのにこの力強さ!最後にはボーカルの二人がステージ下に降りてきて暴れ回っていました(笑)お客さんも二人を囲み大盛り上がり。そしてステージから客席に投げ込まれるコアラのマーチ(笑)なんてパワーのあるバンドなのでしょう!そんな楽しいパフォーマンスで魅せてくれたワッツーシゾンビ。男くさいライブは間違いなくみんなに元気をくれました!






そして4バンド目のモーモールルギャバン!小雨降る中、ドラムボーカルのゲイリーさんは赤いパンツに赤いネクタイという出で立ちで登場!沸き立つ会場!そしてゲイリーさん、バスドラムに足を乗せ高いところにあるマイクスタンドを掴み「こんにちは!モーモールルギャバンです!ジャンルはJ-POPです!」と挨拶。かっこよすぎます(笑)パワフルな演奏に勾当台公園が揺れ、お客さんは踊り狂っておりました。最後の「サイケな恋人」ではお決まりの“パンティーコール”が勾当台公園に響き渡ります。圧倒されっぱなしです。計り知れないパワーを持つモーモールルギャバン。みんなが楽しそうに「パンティー!」と叫んでいる様子は異様ながらも凄まじい仙台のパワーを感じました(笑)





ラスト5バンド目はおとぎ話とゲストの曽我部恵一さん!まずはおとぎ話のメンバーが黄色いスーツで登場。かわいい!ニコニコと会場を見渡す有馬さん。本当に仙台を好きでいてくれているんだなあ、と感じました。そしておとぎ話の演奏がはじまると、小雨が止み雲の切れ間から光が差し込みはじめ…奇跡!すごい!3曲目の「ネオンBOYS」では当日警備主任を務めていた、勃発のケータ君がステージに飛び入り参加。そしてゲストの曽我部恵一さんの登場!おとぎ話をバックバンドとコーラスに携えての「青春狂走曲」は圧巻でした。“そっちはどうだいうまくやってるかい こっちはこうさどうにもならんよ 今んとこはまあそんな感じなんだ”と、最後のサビではみんなで大合唱!





勾当台公園があたたかい雰囲気に包まれました。そして曽我部さんは新曲の「満員電車は走る」を披露してくれました。とても素敵な曲に幸せな気持ちになりました。その後、曽我部さんが退場してまたおとぎ話のライブがスタート。こちらも新曲を披露してくれました!「This is just a Healing Song」と題された、おとぎ話のつくるヒーリングソング。どこか懐かしいおとぎ話の音楽に、じんわりと心が癒されました。会場で配られた歌詞カードに書かれた“言いたい言葉 僕らの自由は 生まれた日から 変わっていないんだ 新しい旅立ちを 光さす空の聖歌を 胸の真ん中で育っていく世界よ“という言葉がとても素敵で、今日この時この場所でこのイベントを観ることが出来て心から良かったと思いました。





そして感動的な雰囲気でイベントは幕を閉じ、あとは主催者、ソンソン弁当箱のボーカルカジカ哲平君からの挨拶で終了…かと思いきや、ステージに集合した出演者さん方から「カジカやれよ!」「ソンソン弁当箱、曲やりなよ!」「みんな最後にソンソン弁当箱のライブ見たいよなあ!」と声が。主催者、カジカ哲平君がこの声に「僕はロックンローラーだから!」と応え、ソンソン弁当箱のメンバーと仙台のバンドマンがステージ上に集結!「AHC」と、「マンホール開けたら3LDK」の2曲を演奏してくれました!仙台のソンソン弁当箱は、本当にかっこいいバンドなんです!最高のラストでした!同年代の彼らの一生懸命な姿に胸を打たれ、思わず涙が…、



と!涙している場合じゃないのです!我々COLORweb学生編集部、今回はただライブを見に来たわけではないのです!仙台の若者の元気のために、仙台の若者の未来を繋ぐために、わたしたちも少しでも力になりたい!そう思ってやってきたのです!

なんと!次回は、出演者の皆様に突撃インタビュー!の模様をお送りいたします。「OTO NO MORI」で仙台を盛り上げてくれたバンドさんたちの、仙台の未来を担うみなさんへ宛てた熱いメッセージをお届け致しますので、どうぞご期待ください!次回更新をお待ちあれ!