◆ 2018お年玉?記事…グレースタイプ
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◆ グレースタイプ
3連ちゃん、きつい…
今日はグレースタイプですね。グレース、グレースか…
あんまり言うことないんだけど…
● グレースタイプへの外部評価の高さ
グレースタイプという自己診断は、よくなされます。
<直線>要素に自覚のある方だと、
自己診断グレース率、7割には達しているのでは…。
知的、冷静沈着、高貴さ、生真面目さ、クセのなさ…、
日本人好みの美徳は、グレースタイプのイメージによく当てはまりますものね。
「端正」、というキャッチコピーも、
多くの方の美的コンプレックスのツボを、ググぐいっ、と押します。
(もちろん分かってて出しているコピーですが。よく引っかかって下さること)
PD中、“好み”の男性のタイプはグレース、という回答も多いですねえ。
自意識がグレースになくても、グレース擬態欲求というのがこれまた相当なもの。
ここでも、「ウケがいいだろうから」というのがその動機。
羨望を受けることの多いカテゴリー、といえそうです。
でも。
グレースするのは、大変ですよ…
● グレースするのが困難なワケ、その1…ノーカウント・グレース
例えば、ナチュラルタイプが、格別何か目覚めなくても、
まさに“自然に”、ナチュラルらしさを露わにしていて、
なんとかなりはする(ためか、意外と天然が多い。今後は分からない)、
というのとは違って、
グレースタイプの場合、「グレースしないなら、グレースではない」です。
グレースしないできないグレースタイプは、大別すると
・いるんだかいないんだか分からない人
・つかみどころのない人
・何かの係りの人
といったカテゴリーへ行っておしまいになられます。
深夜のコンビニ前でうんこ座りしている少年少女の中にも、
きっとグレースタイプの幼生はいるでしょうが、ノーカウントです。
グレースは、成体に至った真正グレースだけが、グレースなのです。
シビアですが、グレースに関しては、そうなのです。
● グレースするのが困難なワケ、その2…お金がかかる
グレースの装いには、他のタイプに増して、お金がかかります。
高級感、が主要コンセプトの一つですから。
やりくりの余地はもちろんありますけれど、
実際やってみるとですね、安物を高く見せる努力よりも、
それなりのことをしてしまった方が、結果的には無駄が少ないのです。
何かを視認するとき、焦点をキッカリ合せることが必要ですが、
グレースタイプを視認する場合の“単位”は、細かく均質的になるんです。
単位小さめ、均質性、対称性、といったことが、
その姿を崩さずに補強して見せるための基本になります。
綿密かつ緻密に練り上げられたものは、そこまで安くはつきません。
コストダウンには、それ相応の手抜きか、でなければ奴隷労働が必要。
きちんとした格好には、そうした道理を分かっていることを示せる、
という意味もあって、そこまで含めて、グレースらしさなんですね。
スーツを着ればグレースになる、というわけではないです。
0コンマ何mmの単位で、少なくとも許容限度の緻密さがあるかどうか。
● グレースするのが困難なワケ、その3…懊悩
グレースタイプは、断トツ、迷いや悩みの多い人たちでもあります。
「懊悩」という言葉は、グレースタイプのためにある(笑)
外見や印象についても、人一倍懊悩した経験を持っているものです。
まあ、若い頃から若さがなかった、人たちなので。
グレースタイプには、「優等生」的に「できる人」の印象がありますが、
それは、彼らの認識の出発点が、「できない・分からない」にあるからです。
「できる」「理解できる」ということの本質は、
「『できない』『分からない』ことが分かる」ということであり、
グレースはこれができるから。
教師や上司など指導的立場にある人から可愛がられやすいのは、
専門外のこと、積み上げの足りないことに対して、
素人判断で分かったふうなことを言わず、
好き勝手した挙句投げ出すといったこともなく、
言葉に真摯に耳を傾け、謙虚に学ぼうとするからです。
(むずがゆくなってきましたか)
グレース全員がもれなくそうというわけではないでしょうが、
そういうスタンスが取れるグレースのみが、人の記憶に焼きつきますので、
そうでない場合は、実際問題としてノーカウントなんですね。
グレースへの要求水準って、どうしても、きつくなるんですよ、期待させるから。
叱られてばかりで育った、なんてグレースだって珍しくありません。
(粗相がテヘペロで済まないキャラだから、真っ向から努力するのですね)
グレースでなくとも、そのような謙虚さの持ち主はいますけれど、
グレースの外見でそうされた場合の、内外がガッチリ噛み合う印象深さには、
ちと及ばないところがあるのです。
結果的に、グレースは、できすぎ君グループとなるわけです。
● グレースするのが困難なワケ、その3…我慢の子
グレースタイプはまた、我慢の子でもあります。
「忍耐づよさ」という言葉は、グレースタイプのためにある。
言うべきだと判断されるギリギリ最後の(笑)タイミングを見計らって、
物静かに見解をスライドさせてきます(笑)。それが実に的確。
気遣い…真正グレースは、これが半端ではないわけです。
みんなでわいわいやった後、頃合いを見計らって解散を告げ、
後片付けをしてくれるのは、グレースです。
(いつも甘えちゃってすみません)
● グレースするのが困難なワケ、その4…好き嫌いで動かない
グレースタイプの行動原理は、好き嫌いではありません。
「なすべきだと期待されていることをなす」
「全体の秩序のためになすべきだと判断されることに努める」
人並みに好悪の感情はあるでしょうが、表に出しませんね。
内心でダメ出ししていても、口に出すことはまず、ありません。
(おっかないですねー)
イメコンを受けるまで、
服を買いに行くのが苦痛で苦痛で仕方がなかったとか、
クローゼットにちょびっとしか服がなかった、とか、
信じがたい話が、グレースあるあるですし、
オシャレ大好きとか、着道楽してきたとかいう人もあんまりいなくて、
別のことを熱心に勉強されてきた方が多いですが、
イメコン成績となれば、群を抜いています。
● <好き>を伏せる逆説的メリット
思い悩んで考え抜いて、従順に学びかつ習い、好き勝手はぜず、
主役を気取る風情もなく、他人の好き勝手は受容(我慢)して、気遣いして…、
修行僧みたいな真正グレースの暮らしぶりは、一見すると、楽しくなさそう。
でも、考えてみると、
「指図を受けずに好き勝手やりてえ」人も、いえ、そういう人ならなおさら、
じぶんが相手をする他人に好きにされることは望まないものです。
仕事で組んだり、共に集団を形成するとなったら、
好き勝手では動かず、期待される通りに動いて我を抑えられるグレース的な、
あるいはそのような行動原理で動く人と、組みたがります。
「感じるままに生きたいの」という人と。
付き合う相手を、本当に好きに選べるのは、どちらなのか。
優等生の看板が祟って、疎外感を覚えるような経験があったりしますが、
大人になってからのグレースタイプは、どこでも重宝されます。
グレースタイプにとって、人生の本番は、中年期から。
若作りには、早々に(16歳くらいとか)挫折している、ということもあるのですが、
自覚が、漠然とではあれど、ずっとあるんでしょうね。
だから、待てる。譲ってしまえる。
年を取るごとに、老化の波に戦々恐々とする女性の多い中、
グレース女性は、年を取るごとに、安堵を強めていきます。
もう若さがんばらなくていいんだ、って(笑)
● 真似ドコロ
覚えめでたきグレースとは、こうであって、なのです。
スーツ着て、頭を下げていればいいんでしょ、なーんて、甘いのです。
「グレースお得」と考えているとして、
真似るなら、真正グレースの中身を真似ましょうね、
なーーーんて言われたら、さああなたの本音、なんて答えるでしょう?
ハイ、そうですよね(笑)。
それでいいんですよ。
我慢せず、好き勝手して下さい!
だってそれが本当のあなたななのだから、
ウケがどうだろうが何だろうが、仕方がないじゃありませんか。
スーツ着て神妙にして見せたって、
「てめえ勝手にやりますがな」って本性は5分でバレますって。
真正グレースは、どんなに外で仮面生活を送ろうが、
一冊の本に耽溺し、オタクな趣味をひっそりやって、
「そうなんだなあ、こうなんだなあ、うふふ」とか言いながら、
十分に人生の実りを得られますが、
あなたはそうではないのだから。
素材だけは十分に持って生まれた幼生グレースも、
必ずしも真正グレースに成形されるとは限りません。
人間、好きにやらかしたいものですもん。
まして外見的にそう見えていないあなたが、
グレースを任じるのは、厳しいというもの。
● おしまい
というわけで、グレースタイプで思い起こされることを書いてみたら、
グレースタイプその方に対するメッセージには、なりませんでしたね。
幼生ノーカウントのため、自意識だけグレースというパターンには
お気をつけいただきたいところですが、それがいけないのではなく、
それくらい傍目に真正グレースの威光が凄いということです。
お眼鏡に適えば、十分に評価されたという裏付けを得られますので、
グレースになるのではなく、グレースに認められる、という方向を
個人的には狙いたいところです。
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