イメージコンサルティング・スタジオ<カラーバイタル>です。

女優にみるパーソナルデザイン。引き続きロマンス・タイプ。
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↓前回の前フリ↓

ロマンス・タイプ女性は、ボディにもお顔にも、大きな曲線を持ち、甘い色香を放つ反面、

姿の線はごく淡く、その甘さを装いによって引き立てることなしには、

存在感そのものを失ってしまう傾向があります。


また、セクシーさというものが、集団の中で悪く受け取られかねない危うさを持つため、

官能性を表現する才能を上手に使いこなして、身を処する術を身につける必要もあります。


そのお手伝いができるのは、そうした問題に気がついており、かつ

あなたに似合う、色とデザインを診断する、イメージ・コンサルティングのサービスの中でも、

・ファッショナブル・タイプ
・ナチュラル・タイプ
・グレース・タイプ
・フェミニン・タイプ
・ロマンス・タイプ
・キュート/ハイスタイル・タイプ

これら6パーソナルデザインのデザイン分析を行うイメージコンサルタントだけです。

他のデザイン分析には、ロマンス・タイプに該当するタイプが存在しないからです。

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今回は、日本のタレントを見ながらパーソナルデザインを振り返る、という流れに従って、
まずは、藤原紀香さん、飯島直子さん、藤あや子さん、について言及していきます。
マリリン・モンローは、次回に…。

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藤原紀香さん、飯島直子さんがど真ん中のロマンス・タイプだ、と聞けば、それだけで、

前回のロマンス・タイプの説明が、腑に落ちてしまうのではないでしょうか。


大きくS字型に湾曲したカーヴィなプロポーション、丸みを帯びた甘い目元とふっくらした唇。

曲線の湾曲が大きくダイナミックである故に、熟した大人の色香を漂わせています。


作り込んだメイクに、露出度が高めの華やかでドレッシーな装い、という、

ロマンス・タイプが大得意とする装いででカメラの前に立ったことで、

芸能界の表舞台に躍り出たことでも共通しています。

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異なるのは、
藤原さんが、その後もずっと、ロマンスの路線を貫いて、途切れずにお仕事をされてきたのに対して、

飯島さんの方は、売れ出すと同時にイメージの転換を図った後、
随分長いこと、お仕事ではなく、私生活の方ばかりがクローズアップされる時期が続いたことです。

このことを、パーソナルデザインという物差しで、読んでいきましょう。

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ロマンス・タイプは、肩や背中を露出した、甘くドレッシーな装いを、
ロマンティックに、品を落とさずに着こなすことができるタイプです。

それは、独特の、肉厚の皮膚に負うところが大きいでしょう。

パンと張って膨らんだ、厚みのある筋肉は、発達した皮下脂肪とあいまって、
デコレーションの一つとして、その肌を道具的に用いることに適しています。

つまり、皮膚に弾けるような逞しさがあるから、肩や背が部分的に露出していても、
「寒々しく」見えないわけです。

また、湾曲の大きいボディラインとふっくらしたフェイスラインからして、
襟ぐりが浅すぎると、姿のラインが間延びして、崩れて見えやすいことから、
襟ぐりをある程度大きく取る必要もあります。

基本的に、服の縫製は、曲線を取るのが、不得手です。
三次元の曲線となると、伸縮素材や、ドレープの多用、露出を取ることをしないと、
ロマンス・タイプのボディには対応しきれないという事情もあります。

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とはいえ、いわゆるグラビア(水着を着てするキャンペーンなども含んで考えてください)に
登場するような、大きな露出となると、思案のしどころです。


タレントは、若いうちはグラビアをやらないと、その先のキャリアに進めないという事情があります。
人材をなるべく経済的に、可能ならば長く、育てて使っていくための方便の一つと思われます。


若手タレントは、みんなすることなので、
グラビアと一口にいっても、絵としての出来栄えは、千差万別なのですが。

純粋に肉体的な表現というものは、「イロモノ」として、
アンダーグラウンドの評価に限定されてしまいます。

性を商う業や繁華街などの夜の世界と、家庭生活を基盤とする昼の社会とを、厳に峻別するため、
グレーゾーンに陥りやすい表現は、隅っこへと追いやる必要があるからです。

ですから、露出度の高い女性が撮影されたものは、それだけで、まっとう評価の対象外。


そんな地下道を潜り抜けて、グラビア的な表現から“足を洗って”、
お茶の間の世界へと躍り出ていくのが、スターダムの典型となるわけです。

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藤原さんは、明らかにグラビア的な表現は減らしていかれたけれども、

胸元の開いた華美なドレスなどの、甘くてロマンティックな装いは、

その後もよくしておられたし、現在もそうですね。よくお似合いです。

藤原さんが極端に似合わない格好をされたのって、ウケを狙った場合くらいですね。


男性向け表現の後は、女性の好意を受けないと、中年期以降のキャリアがおぼつかなくなるので、
女性目線を気にして、露出のある表現を厭う方が多いのですが。

ミス日本グランプリという出発点からして、自身を引き立ててくれる装いをするのに、
てらいも羞恥も、考える必要がなかったからかも知れません。


また、主戦場が、ドラマより、広告やバラエティにあったことが、幸いしたかも知れません。

ドラマ⇒女性が観る⇒ヒロインはサバサバしていなければダメ
⇒ナチュラルやファッショナブル女性か、それに近づけた路線⇒似合わなくてもやる

という公式から、比較的自由でいられますものね。


スターダムに乗ってからの藤原さんは、いわゆる男性受けに特化するようなこともなく、

女性や若年層を始め、わりとすんなりと、お茶の間的な人気を博しました。

(ナチュラル・タイプの広末涼子さんの方が、<対男性向けヒロイン>として君臨し、
女性たちから遠巻きにされる形になっていました。興味深い逆転現象でした。
原因の一つは、藤原さんが、極めて成熟した大人の女性の雰囲気であったのに対し、
広末さんが当時お若く、未成熟の青い蕾を“ウリ”としていたからではないかと思われます)


藤原さんが貫いた「ロマンティック街道」は、セクシーには違いないけれども、

あっけらかんと健康的な、極めて成熟したそれであったため、その華やかさは、

ゴールデンタイムに相応しい輝しさを帯びていたのです。

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飯島直子さんは、はっきりとした路線転換を図っていました。


その典型が、缶コーヒー、「ジョージア」のCMシリーズ。

そっけないセーターを着込んだ、化粧ッ気のうすい飯島さんが、

男性たちを優しく励ますCMは、“高嶺の花が崖の下”戦術の典型で、大成功。

未だに「元祖癒し系」と言われるほどです。


あでやかなメイクと、顔にかかるゴージャスな髪、ドレープのきいたドレスなどで、

艶やか極まりない飯島さんの色香が周知された後の、「小ざっぱり」だったから、

効いたわけです。


飯島さんは、その後も、“ダウン”スタイルを続けました。

華やかで甘い色香の記憶が、世間からスッカリ消え去っても、

“なんちゃってナチュラル”を続けていらっしゃいました。

露出をやめて「癒し系」となった飯島さんには、女性たちにとっても情報源的意味があり、

しばらくはドラマでも活躍しました。


色香あふれる飯島さんを演出しようとの働きかけは消えたわけではありませんでした。

しかし、演出方針は、扇情的で、あまりロマンティックなものではありませんでした。


飯島さんご自身、ご自分の魅力の源泉がどこにあるのかには無頓着なようでした。

あれだけの曲線尽くしの容姿で、直線的なそっけない装いでいられたのですから。

ご自分の「甘さ」に、目もくれようとしませんでした。


ナルシシズムの欠落は、良き人柄の現れでもあります。
ただ、タレントとしては、それがマイナスに働くことがあるようです。

いつしか、飯島さんの話題は、不規則な私生活を噂するものになっていきました。

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ここ最近、飯島さんが再びドラマなどでご活躍をされるようになっています。

色気を前面に出すような演出もされましたが、ロマンスな装いからは外れて、

ガーリッシュ・ポルノ的な装いだったり、色使いも得意なものでなかったりと、

やや迷走していらっしゃるようです。

成熟した大人の甘さを、追求していただきたいなと思います。

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ロマンス・タイプが、<素顔の表現>にこだわることは、サバイバルの観点からすると、
不安要素があります。


もともと、女性の素顔は、大切な誰かのためにとっておいてこそ力を発揮するもの。


化粧映えがすることを、悪いことのように言う人たちも、

「すけきよメイク」を化粧品ブースでまかり通らせている人たちも

(すけきよは「犬神家の一族」で水面にあんよを出すまでゴムマスクしていた人です。

 BAさんのメイクに、佐清を思い出すことしばしば)、

化粧ッ気のない奥様に安堵しているご主人方も、

大人の女性が、未加工の状態で出歩くようになったことの、責任を取っていただきたい…むっ

(昔の日本女性は、身だしなみをもっときちんとしてましたよね。
 日本女性が、世界的に婦人の理想像だったこともありました…)


分けても、ロマンス・タイプの化粧映えは、天賦の才といっていいもの。

姿の輪郭線は薄い、動きはスロー、荒事には不向き。

そんなロマンス・タイプは、「甘い華やかさ」を、

武器として通用するレベルにまで高めておかないと、社会生活が不利に過ぎます。


綺麗にメイクしたロマンス女性とそうでない女性とでは、待遇が天と地ほども違いますから。

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ロマンス・タイプは、いじめの標的になりやすい側面があります。


若い頃、発育が良かったので、集団の中で、浮きやすかったはずですし、

性的魅力に富む点で、その後も同性から遠巻きにされやすいわけです。


それならというので、地味にしますと、

いかにもなよなよして見え、とりたてて美しくもないので、はっきりと侮られます。


それならというので、男っぽくしますと、

曲線の顔とボディに、直線的なデザインとアクションが不似合すぎて不格好になり、

優しそうに見えたのに意に反して反抗された、と感じさせるので、

今度は男性から嫌われるようになります。

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ロマンス・タイプは、美意識が著しく発達している人々なのですが、

いかんせん、自分のこととなると、客観視は難しいものです。

曲線系は古いと思われがちのようで、

真正のロマンス・タイプが、ロマンス路線でいくことは、めっきり減っています。

もったいないことです。

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藤あやこ、という人は、孤高のロマンス路線を貫いて、演歌の世界に生き続けています。

藤さんには、「魔性の女」という、一生に一度くらいは被ってみたい冠がついて回ります。

その美は、「妖艶」と評されます。


ステージの上では常に、極めてしっかりとしたメイクの藤さんなのですが、
だからといって藤さんを「厚化粧」と罵倒する者はおりませんでしょう。

なぜ? 美しいからです。


良い時代です。ステージ用メイクを落とした藤さんのお顔も、ググれば見ることができます。

あんまりにもやわな感じで、これで過酷な芸能界を生き延びてきたなんて、驚かされます。

そうそう、これがロマンスの素顔だった、と思い出す、ふんわりとして、たよりなさげな…。


分けてもロマンス女性にとって、化粧は武器です。

華やかさと甘さを、とことんまで、追求したら、

誰にも侮られない顔ができます。最強の盾です。

爽快なくらいの、強さが出てくるのですよ。

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前々回、フェミニン女性は、社会的ヒロインとしての偶像性を失ったところだ、と
誤解も恐れぬ物言いをしました
(理想の奥様像・お嬢様像・母親像として依然保守されております)。


ロマンス女性もまた、歴代、圧倒的優位を誇ったヒロイン像です。


例えば、花の都パリを作り上げてきたのは、ロマンス・タイプだったのだろう、

と推察されます。ロココとかアールヌーボーとか、ロマンスな世界ですよね。

貴族的で、芸術ごのみで、秩序・道徳というよりも、調和を愛する魂。

デカダンなスパイスをきかせるのも得意ですね。何につけても柔軟さが感じられます。


スタンダードとしての地位は、時代の循環によって、持ち回り的なものであろうと思われます。

ひとたびスタンダードを確立したら、確立されたメソッドを踏襲するだけで、

その後も長く、美味なる果実を味わえるようになっているんですよ。

それを味わいながら、新時代の要請に、応えていけばいいだけです。

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といっても、セクシーな身の処し方? とは…なお考え処であります。

悩ましいこと。

結論から言えば、それは、<覚悟>…に尽きる、のかも知れません。


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次回、マリリン・モンローでロマンスの回を締めたいと思います。

それが終ったら、キュート・タイプですよ!

引き続き、あなたのパーソナリティを救う<カラーバイタル>がお届けいたします。