こんにちは。
カラータイプ研究チームの一員であり、文章スタイリストの 武田みはる です。
研究の一環で分かった「色嗜好調査」のおもしろい結果をシリーズでお伝えしていきます。
新製品が発売されると、すぐに飛びつく人もいれば、周りの人が使い始めて定着してからでないと買わない人もいますし、「え?いまごろ買うの?」という人もいますよね。
このような、新しい商品やサービスに対して消費者が起こす購入態度を、アメリカのロジャースという社会学者が5つのタイプに分けて説明しています。
①真っ先に買う目新しいもの好きな人=「イノベーター」
市場全体の2.5%
②流行に敏感で常にアンテナを張っている初期採用者=「アーリーアドプター」
市場全体の13.5%
③アーリーアドプターの影響を受けて買う大多数の人たち=「アーリーマジョリティ」
市場全体の34%
④周りのみんなが使ってからそろそろ買おうかなという人たち=「レイトマジョリティ」
市場全体の34%
⑤そもそも流行やトレンドに関心がなく、我が道を行く人=「ラガード」
市場全体の16%
ここで大事なのが、②の「アーリーアドプター」と③の「アーリーマジョリティ」の間に
『キャズムの溝』という深~い溝があることです!
みなさんの周りに、iPhoneの新機種が発売されると徹夜で並んで買う人がいませんか?そんな人は流行に超敏感とはいえ、「あのひとはオタクだからね」とか「マニアックなひとやな」で終わってしまいがちです。
でも、流行に対してちょっと敏感な②「アーリーアドプター」の人は、購入すると使った感想などの情報をSNS等でどんどん発信していきます。
それを見た大多数の③「アーリーマジョリティ」の人が「あの人のiPhone、カッコイイ!」「わたしも欲しいな~」と感化されて、アップルストアに行くわけです。
つまり、新しい商品やサービスがヒットするかどうかは、『キャズムの溝』を超えることが必須!発売されても消えていく商品は、みんなこの深~い溝にハマってしまったのです。
ここでわかるのが、ちょっと敏感なアーリーアドプターの人に響くようアプローチをかければ、ヒットするということです!
では、どうやって「ちょっと敏感なアーリーアドプター」を見つけられるでしょうか?
なんと、「好きな色」「嫌いな色」でわかるんです!!
<スマートフォンの場合>
徹夜で並んでまでは買わないけれど、早く手に入れてそれを自身のSNSにアップするタイプの人たちの好きな色を調べると、「ターコイズ」好きとわかったのです!
洗練されていて、おしゃれであることを常に重視する人たち。
薄いピンクを好む人は、「デリケートな美しさ」に心惹かれるタイプの人です。
キーワードはズバリ!ファッション性
また、黒や紫を含む「緊張感のあるかっこよさ」を求める人も、スマホのアーリーアドプターです。
キーワードは、ステイタスとかっこよさ!
反対にこれらのアーリーアドプターが嫌いな色は・・・
緊張感のないベージュ、
デリケートでないしつこさを感じる赤、
保守的なワインレッド
とわかったのです。
スマホをいち早く手に入れて情報を発信するアーリーアドプターは、
機能でなく、
ファッション性やステイタス、
それをもっていることのかっこよさで
選ぶんですね♪(←ここ、重要です(笑)
楽天も参入すると話題の携帯業界、
ターコイズや黒、紫を好む人にアプローチすれば
自社のインフルエンサーになってくれるという
とても画期的かつ重要な
色嗜好調査の結果が得られたのでした\(^o^)/
次回は、スマホ以外の商品やサービスで
お伝えしていきます。
乞うご期待!
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