長襦袢の寸法の求め方  | 着付け着物ふわりとまとう ものづくり

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長襦袢の仕立てについて

昨日、少し書きました、でも少な過ぎ、あっさり過ぎで
まだ書きたい、、、ウズウズぼー
なぜ、ここの寸法は、これなのか?寸法の求め方、書きます
でも、これは私の意見よ。



襦袢の種類はいくつかありますが
おはしょりのない対丈の長襦袢の寸法を出すことについて!

まず、寸法は着物に準じます。
着物と長襦袢の最大の違いは身丈
おはしょり分がないので、その分短くなります。
では1つずつ寸法の出し方の目安をば。


身丈
長襦袢の身丈は身長の約80%程度
夏着物など透ける素材を着る場合は着物と長襦袢の丈が合っていないと
足首ニョキっとなりますチーン...
そんなん見てるの?見られてるの?と思いきや、夏着物は目立つので、要注意。
バストの大きな方は前丈を長くされてもいいですよね!
身八つ口の所でタックとかダーツとってある仕立て、のアイツ。
私には必要ないけど、貧乳なんではぁ~
床上がりどれくらいにするか?考えて設定します。


堅衿巾
そして、衽がありません、その代り、堅衿(たてえり)という部分があります
{9B0CCA6A-A200-4E2F-B1E7-4402DAC41C06:01}
この夏よく着ていた、麻の楊柳襦袢プレタMサイズで位置の説明
この部分堅衿巾を広くしてます
標準2寸をマイサイズは3寸です

その利点については、ここ昨日のブログでも書いてますが

衿を前で合わせるという行為で衿を左右ななめ上に移動させます
でも生地はというと、反対の脇線の方に戻ろうとします。
ななめに引けば引くほど、元に戻りたがる布ちゃん
これは布の習性

だったら、布足せばいいじゃん!
そこの寸法は決まりじゃないしさ

これ洋服的感覚かもしれません

布は身体に対してどうなってるのか?
それは美しいのか?結果、運動量として最適か?など見ますじー
美しいの定義もブランドごとに違いますので、私の美意識で調整して作ってます




衿の繰り越しと付け込みは着物と同寸を薦めます!
が!!
襦袢と着物の衿が合ってなくってもある程度なら、キレイに衿は作れます。
着付けの問題です。


衿が着物と同じ 繰越、付け込みでない場合
肩線、肩山が出す、ドレープが着物と襦袢で変わるので、
寸法を一緒にし、同じ位置から肩のドレープが始まるようにしてます
はい、これ、私の好みね。




長襦袢の裄は着物より2分(0.8cm)短くするのが一般的で
袖巾のみ-2分、肩巾は着物と同寸
着物の肩巾とても大事な寸法で、
道行 や 羽織 も 着物の肩巾と一緒です
袖部分で大きくします。生地巾決まってるのでやたらめったら広くできないです、はい。



袖付け・袖丈
どちらも着物より2分少なくしています。




長襦袢のそでが振りからのぞく おしゃれ大好きなので
替え袖をいくつか持っています
(着物がまちまちだといくつも襦袢を誂えるなんて無理ですもの~)
袖丈1尺3寸、1尺4寸、の単衣と無双袖をお遊び用にきゃー
裄や袖丈がまちまちな着物に合わせて、ちょこちょこ作りました!
あとは骨董市などで見つけた着物や襦袢の袖だけ外して利用したり
袖からこぼれる色に惹かれます!