(『チコちゃんに叱られる!』より)


久々に色彩ストライクど真ん中な話題です😆💦絵の具の「ビリジアン」はなぜ存在するのか⁉️そして絵の具の基本12色に、なぜ加わっているのか⁉️



こちらが「ビリジアン」を構成している「水酸化クロム」という顔料です。




この「水酸化クロム」は、化粧品等にも使われています。



実はこの「水酸化クロム」は非常に彩度が高いので、他の色を混ぜて作り出すことができないのです。以下の色度図で言えば、緑方向に限りなく近いんですね。



光の「加法混色」とは異なり、絵の具は「減法混色」です。つまり、いろんな色の粒子が混ざれば混ざるほど、彩度は落ちていく(鮮やかさを失っていく)のです。





もし、実際にビリジアンを混色で作りたいのならば、108色の絵の具セットが必要だそうです。



まず、ベースは「フタロブルーレッドシェード」。

(この時点で未知の色名が‼️😂💦)



それに「イミダゾロンイエロー」を追加。



仕上げに「コバルトターコイズライト」で整えます。




1951年に改訂された学習指導要領には…



全国の小学校で、水彩絵の具を使った授業が追加され、その中には「混色」(この場合、減法混色のみ)も含まれていました。



「ビリジアン」は他の色の混色で作り出すことは難しいですが、「ビリジアン」によっていろんな色を混色で作り出すことができるので…



翌1952年に発売された、12色の絵の具セットのレギュラーに加えられたわけです。



ちなみに、クレヨンでは混色を学ばないので、「ビリジアン」ではなく「緑」がレギュラーになっています。



以下、「ビリジアン」をベースにした混色例です。




そしてこちらは「ビリジアン」をベースにして描いた作品だそうです😲


【学生が話していて気になっていたなかなか1人じゃ行けない抹茶のスイーツ/京都芸術大学・岩泉慧】


ちなみに余談です。以上のお話は絵の具の「減法混色」の世界ですが…



学校教育では光の「加法混色」の世界を、まったく習わないので、「加法混色」における、


●赤+緑=黄

●赤+緑+青=白


などと聞くと、最初は生理的に受け付けないのです。



――――――――――

 

さて、現在の順位はいかに!?

  


カラーリストランキング

 

にほんブログ村 デザインブログ 色彩・カラーへ
にほんブログ村


――――――――――


■筆者が作曲・編曲した楽曲群をYouTubeにて配信中です♪■