「ファッション誌において、女性用は『鑑賞』に向いているが、男性用にはそれが感じられない。男性用は『実用性重視』という感じがする」


という偏った意見を他人のブログの、そのまた他人のコメントで見掛けましたが、それは単なるステレオタイプの「色眼鏡」に過ぎません。あるいは「目が節穴」とも言えます。いずれにしても、ちゃんと没入して観ていないのです。


結論を言えば、男性用については、決して「実用性重視」のみではありません。私を含め、パーソナルカラーを学んできた者達は、必ず、


「複数のファッション誌から、4シーズン(詳細は割愛)カラーグループに、それぞれ対応するアイテムをピックアップし、それらをスクラップした後、4面それぞれの上に(主にA3版)にコラージュする」


という作業を経ます。両性の分を作るワケですから、計8枚分です。それらを元にして、パーソナルカラー判定の現場で、お客さんと円滑にコミュニケーションを図るワケです。


男性用ファッション誌でも、ちゃんと観れば、4シーズンの色にあふれています。


(※この場合、グループ分けの便宜上の『春夏秋冬』であって、春夏秋冬に着分けるという意味ではありませんが…)


まったく、あわよくば何かと男女に優劣を付けたがるスタンスには、困ったものです。それこそ「古い」です。「旧人類」です。


(テキトーなことを公言されると、ホントに迷惑だ)


以下、男性用のコラージュ事例をアップしておきます。2010年当時のファッションで、申し訳ありませんが…


【春=スプリング】

(イエローベースのソフトタイプ)


【夏=サマー】

(ブルーベースのソフトタイプ)


【秋=オータム】

(イエローベースのハードタイプ)


【冬=ウィンター】

(ブルーベースのハードタイプ)


「両性平等」を唱えながらも、あわよくば何かと「女性優位・男性劣位」を付けたがる人は、ねじ曲がったコンプレックスの表れです。それを超越しないと、進歩などあり得ません。単にみっともないだけです。更にそういう人は得てして愚痴をこぼすだけの人生で、誰が指摘しても一生直らない傾向にあります。得てしてヒステリックだし。まさにステレオタイプ。


以上、いい加減な人は、いい加減にして欲しいです。


【補足】

女性ファッション誌の集合(円の形)を「A」、男性ファッション誌の集合(円の形)を「B」とし、双方が交わっている「オイラーの図(ベン図)」を設定します。

この場合、交わっている部分は、両性共通して言える嗜好のものであり、交わっていない部分は、両性それぞれ固有の嗜好のものです。必ずしも、両性「一対一対応」というデジタルなバランスではありません。ましてや、BはAの真部分集合(Aの内側に、Bがスッポリ収まっている状態)ではないということです。


かいつまんで言えば、

「男性ファッションの中にも、憧れても簡単には着られないスタイルがあり、そのスタイルは女性ファッションには無いかも知れない」

ということです。具体的に何がどうなのか知りたければ、ご自身で時間・お金・労力を費やして(男性目線にもなって)研究・没入なさると、とても勉強になり、身に付くでしょう。


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