(『チコちゃんに叱られる!』より)


船出の時に紙テープを投げるセレモニーが始まったのは、いつから、なぜなのでしょうか?



それは、1915年のサンフランシスコ万博にまで遡ります。当時、和紙等を販売する紙問屋だった笠井商店も出品していました。


【笠井宗重店長】


出品していたその商品が、我々が知る、あの色とりどり紙テープだったのです。



それらの紙テープは「ラッピング用」として出品されたのですが、当時のアメリカは「ラッピング用」としては布製のテープを使用していたため、結果的に紙テープは売れなかったそうです。



そんな事情を聞き付けたのが、当時のアメリカで事業を成功させていた日本人。彼は裕福でありつつも、困っている同郷の人々を、放ってはおけない性分だったといいます。


【森野庄吉氏】


そこで森野氏は、売れ残った笠井商店の紙テープをすべて買い取り、「別れを惜しむ握手の代わり」として、港で手売りしたところ、飛ぶように売れたとのこと。森野氏の職場の一つが港の近くにあり、毎日のように別れを惜しむ人々の姿を眺めていたことが、この発想につながったそうです。やがてアメリカ本土だけではなく、ハワイや中国、オーストラリア、日本でも、紙テープによる見送りが大流行りになったそうです。



その後、世界大戦があったり、船から飛行機へ移動手段が変わったりして、見送り用の紙テープの需要が少なくなっていき、日本でも離島を出発する時くらいにしか、使われなくなったそうです。



しかも現在は、船の上から投げる行為は、頭に当たってケガをするという心配もあるため、紙テープはこのような一本の軸に通して…



それらを伸ばした先を…



船上の金具に結びつけます。



そして、出発の時が来たら…




双方でバラして、握り合うのです。




さらに最近では環境保護のため、使われるテープは水に溶けやすく、溶けても無害の「パルプ紙」なのだそうです。


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さて、現在の順位はいかに!?

  


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