[2007.07.17 EP-06]


白いラクダに乗ったコワイコワイお巡りさんを後にし、我々はメンフィスの遺跡群へ―。そこには、旅行前にガイドブックで目にした「横たわるラムセスII世の巨像」があるといいます。


敷地に入ると、あたりはちょっとした公園のようです。すぐに勘が働き、ラムセス巨像は、入って右手の建物の中にあると確信しました。そして、いそいそとその中へ―。


「おぉっ! これだよ! これ!」


片足を無くし、無造作に横たわる巨像。背丈はガンダムくらいあるでしょうか。私は階段を駆け上がり、上方から気に入った角度で、写真撮影とビデオ撮影を行いました。




ラムセスII世は、歴代のファラオの中で、一番多くの遺跡を残した(?…ホスピタル病院?…アンクルおじさん?)といいます。翌日に訪れるアブ・シンベル神殿には、ここに横たわるような巨像が4体も座っています。すべて、ラムセスII世が自身を模し、自己を顕示するためのものです。この時点でもすでに大インパクトなのに、このラムセスII世の名前は、この旅の終わりまで、ずっとついて回ることになります。日本で有名なのはツタン・カーメンですが、この国ではラムセスもツタン・カーメンも、数あるファラオの一人なのです。


さて、ラムセス巨像を十分に堪能した後は、公園のような敷地を、写真を撮りながら徘徊します。等身大像、棺桶、ミイラ台、スフィンクス等々・・・






ここでふと気付いたのですが、私を含めた数人を残して、他のクルー全員は、敷地の一番奥の方で、現地添乗員Dさんを囲んでお話に耳を傾けています。


「あれれ? やっちゃったかな?」


現地添乗員Dさんの考えていた順番は「最初に奥まで行って、最後にラムセス巨像の館に入る」だったのですが、私を含めた数人は、その逆を行ってしまったんですネ(恥)。現地添乗員Dさん曰く、


「ダメでーす。ちゃんとついてきてくださーい! 写真を撮る時間も、後でちゃんととってあげまーす!」


スンマセン・・・平素、私は団体行動を遵守しているはずなのに、この時ばかりは過失&失態でした。


「いいですか、みなさん。ここを出たら次はサッカラの階段ピラミッドを観に行きまーす! そこでも、みなさん、ちゃんとついてきてくださーい!」


現地添乗員Dさん、切に願っています。そうだよねぇ・・・この人にとっては、お客さんに無事に周遊していただくことが使命、初日でビシッとしめていただいたことに、大いに感謝します。


「あの、さっきはスイマセンでした(沈)・・・」

「えぇ、いいですよ(笑)。」


そして我々はサッカラへ―。


そこには、白いラクダに乗ったコワイコワイお巡りさんではありませんが、2人のお巡りさんが!? 無線機を持って何か話してる!?


「『そっちに赤いシャツを着た観光客が来たら、捕まえてくれ!』・・・なんてことは、言ってないわな(焦)。」


バカな思い過ごしをして、今度ははぐれないようにいそいそと現地添乗員Dさんに張り付き! 他の人も大丈夫だろうかと見渡すと、今度は絵ハガキ売りにひっかかっているUさん!? おかげで、少し先にいる我々クルーの足も止まっています。おーい、Uさーん! Dさんが見てるヨ~! と思いつつも、今度はDさん、じっと堪え忍んでます!


なかなか難しいところではあります。Uさんとしても、せっかく二度と来られないような異国の地に降り立ったからには、自分が惹かれるモノを手に入れたい! だけどこれはパックツアーだから、常に団体行動重視。でも、こんなことはほんのちっぽけなことに過ぎなかったと、これから先の道中にはいろんなことが起きるのでした。


ところで、サッカラの「階段ピラミッド」とは、世界最古のピラミッドであり、造り始めの時は、いわゆる「四角錐」にしようなんて思っておらず、土台ができたら、その上に次の土台を造ってみよう、と繰り返した結果、四面が階段のようなピラミッドになったといいます。



ちなみにこちらは、仏さんになった体をミイラにして保存するために、腐りやすい内臓を取り出して捨てた場所らしいです😱この門の向こう側は崖になっており、そこへたくさんの人々の内臓を放り捨てていたとのこと💦



(つづく・・・)


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