[2007.07.18 EP-04]


アブシンベルの空港での待ち時間に、私はO婦人とともに、現地のCDを初めて買いました。品物は現地添乗員:Dさんに選んでいただきましたが、一体どんな観点で選んでくれたのでしょうネ?(笑)帰国して聴いてみたら、曲調はポップではあるのですが、決して第一線ではないような気がしました(謝)。でもさすがに異国だけあって、今まで聴いたことがないような、メロディ・ラインでしたネ♪


中学の地理の教科書にも載っていましたが、「アスワン・ハイダム」はナイル川の氾濫を食い止めるためと、感慨用水を確保するために、「アスワン・ダム」よりも上流に建設された巨大なダムです。我々クルーは、そこに向かっていたはずなのですが、突然バスは停まり、現地添乗員:Dさんのご指示が…


「はい、皆さん、お待たせしました。私達はアスワン・ハイダムに着きました。」


って、どこよ? え? 今、バスが停まっているココ?




あ、これ、ダムの真上に敷かれた道なのね? で、こっちが上流で、こっちが下流。え?逆? こっちが上流で、こっちが下流なの? ややこしやー、あ、ややこしや♪


あまりにも広大過ぎて、ダムの真上にいることにすら、気付かなかったんですネ。ここでは、ほんの15分ほど撮影時間をいただいただけですが、何しろ景色は単純なので、写真はすぐに取り終えてしまいました。再びバスが走り始めた直後、建立記念碑が見えてきましたが、できればここでも停車して欲しかったかな?(慌てて『写るんです』に収めましたが…)


しばらく走っていると、またバスは停まり、再び現地添乗員:Dさんのご指示が…サハラ砂漠の砂を、お好みの量に応じて、採取してくださいとのことです。確かそんなイベントも、パックに含まれていたよなぁと思いつつ、砂地へ足を踏み入れれば、細かくサラサラの砂粒ゆえに、足が沈む沈む! 思わずアリジゴクを連想! ビックリしながらも、固い足場を探して、空きペットボトルに砂を採取。念のために、さらにそれをビニール袋に収納。


私が思うに、あのポイントには定期的に砂が運ばれてくるのだと思います。そうでなければ、毎回こうして観光客に採取されていたら、あのポイントの砂が激減しちゃいますもんネ。


さて次は、昼食の前にもう一ヶ所。採石場で「切りかけのオベリスク」を観るそうです。「切りかけの~」という言い回しが、とても俗っぽくていい感じなのですが、そもそも「オベリスク」とはウィキペディアによれば、「古代エジプト(特に新王国時代)に多く製作され、神殿などに立てられた記念碑(モニュメント)の一種」で「串状」の形をしています(長いもので、全長25m!)。材質は花崗岩で、しかも一枚岩でできています。


切り出す時は、木製のくさびを数ヶ所に打ち込み、そのくさびに水を染み込ませて膨張させ、その力でひびを入れて切り出すという、何とも大胆かつ緻密な方法を用います。「切りかけのオベリスク」は、切り出す途中で、誤って本体そのものにひびが入ってしまい、「失敗作」として放置された悲しい立場の「オベリスク」です。



でも、それすらも保存され、観光の名所となってしまうのですから、それはそれでスゴイことです。確かに学問的な見地からすれば、製作過程のモノが現存しているのは貴重ですもんネ。


それにしてもこの採石場、独特のジグザグコースが、フィールド・アスレチックのオリエンテーリングのようで、思ったより楽しめましたヨ♪



時間に余裕があったので、採石場の出口で気の良い警官(自称35歳には見えない。もう少し↑?)と少々会話をしていたら、現地添乗員:Dさんが「また所持品でもめてる」と勘違いして、急いで私をバスへと押し込みました。おいおい(笑)。


さて、ようやくお昼ご飯―。ふと見渡すと、実に対照的なお二人さんに気付きます。


お一人は30歳前後の男性Sさん。聞けばこの方は、人三倍くらい食べるのですが、運動量も多いために、筋肉質の体型。さらに大のお菓子好きで、いつもそばにお菓子がないと落ち着かないため、常に中型のボストンバッグに、お菓子をたくさん敷き詰めて携帯しています。ピラミッドに入る時も、神殿に入る時も。彼曰く、自分にとっての貴重品なのだそうです(笑)。添乗員のFさんが本人に尋ねるまで、他のクルーは、あのバッグには一体何が入っているのか謎でした(笑)。


もう一人は50歳代のご婦人(以降『おかあさん』と呼称)。聞けばこの方は、「エジプトって、どんな所かな?」という純粋な気持ちで参加したのはいいのですが、装備が通常の旅行と変わらず、日焼け止めもろくに塗っていないため、観光2日目にして、かなり体力を消耗していました。水はいつでもバス内で廉価(650CC×2本)で売っていたので、それを飲んではいたらしいのですが、熱中症の一歩手前のように気分がすぐれないようでした。


当然のごとく、「おかあさん」の食欲は落ちており、そばで黙々と食べているSさんを横目に、食べかけのお昼ご飯を「どうぞ食べて、食べて。」と譲っていました。それを受けて、さらにパクつくSさん。まぁ、Sさんは大丈夫として、この先心配なのは「おかあさん」です。こんな暑さだからこそ、しっかり栄養をつけないと、最後までもたないと思います。きちんと食べ、きちんと風呂に入り、きちんと寝る、実はこの3拍子が、この過酷なツアーを乗り切る基本だと思うのです。


(つづく・・・)


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