[2007.07.21 EP-01]
私達が乗った寝台特急は、ルクソール西岸からアレキアサンドリアまで無事に到着しました。電車を降りると、クルーの一人の女性から、
「動画ファイルを消す際に、誤って写真ファイルも消しちゃんたんだけど、元に戻せますか? パソコンみたいに。」
という相談を受けたのですが、ザッと見て、残念ながらムリだとお答えしました。パソコンではおそらく「ゴミ箱」のことを言っているのでしょうが、あれは「一時的に隔離する」のであって、本当に消してしまっているわけではないので、元に戻せるのですヨ。悲しいかな、その人はこの旅の3分の2の写真をパーにしてしまいました。
私達クルーは電車からバスに乗り換えたのですが、途中のサービスエリアで、ちょっと耳に残るポップス曲を見つけたので、私はすぐさまCDを購入しましたが、気付けば仲間達が後ろに列をなして!? あなた方さぁ、買うならあの時の「ヌビア族」のハードコアなCDも買ってあげなよ(苦笑)。あれこそネイティヴな音なんだよ♪
ところで、高校の世界史で習った「カタコンベ」とは、キリスト教徒が宗教弾圧から逃れるための隠れ家でしたが、ここアレキアサンドリアの「カタコンベ」とは、お墓だとのこと。これまた撮影禁止だったので写真はありませんが、薄暗い石積みの空間をひたすら、縦横無尽に徘徊していました。さすがに夜一人で来られるような雰囲気ではないですね(汗)。
(この辺りの警官も、MP5A3あるいはA5を携帯!)
続いて「ポンペイの柱」では、柱の上に太陽を乗っけたりして遊んでいました♪
見渡すとここにも人間大のスフィンクスがいくつか設置されていました。古来から、この国の象徴の一つなんですね。
お昼は、地中海を臨んでランチだったのですが、まさかこの旅で地中海も見渡せるなんて思ってもみなかったので、ウキウキ気分で食べていました♪ 照り付ける日差しを避けた店内は、海からの風が心地良いです。
私はY夫妻とI夫妻に招かれて、同じテーブルで食べていたのですが、Y主人にはビールをおごっていただきまして。何でも、
「この旅でいろいろお世話になりました」
とのことでしたが、特段何をしたか覚えもない私は、
「???」
と思いながらも、ありがたくご馳走になりました。
そのうちにある女性から、
「どなたか下痢止めを」
と尋ねられたので、すぐさまポーチから「ピタット」を取り出して差し上げると、「実は私も私も!」という声が。惜しみなく差し上げると、Y主人は「ビールはこういうことのお礼」なのだと。あぁ、そうなんですか。別に大したつもりじゃないけど、感謝されていたんですね(嬉)。
私自身は、現地の生水・生野菜・果物はすべて摂取しないことを(たとえうがいであっても)実行してきましたが、女性陣の中にはたまにはビールではなくて、フレッシュジュース(果物をミキサーにかけたもの)等を飲まれた方もおられて、それがお腹の調子に影響が出てきてしまったようです。
午後は「アレキサンドリア博物館」を見学したのですが、こちらでは撮影が許可されていたので、ビデオだけをとにかく回しました。したがいまして、残念ながら写真は残っておりません。
そして、私達クルーは最初に訪れたカイロへと向かいました。
途中のサービスエリアで目にした公園の遊具は、日本を思い出すようで和みましたネ。
物価の違いと、セキュリティ重視のため、これまで泊まったホテルはすべて「五つ星」でしたが、最後のホテルはロビーの吹き抜けが高く、一段と豪華で素晴らしかったです。(→日本じゃ、絶対泊まれないヨ!苦笑)
さすがに護衛の警備員さん達も、兵士みたいに屈強だナァと感服していると、現地添乗員Dさんが血相を変えて、こちらへやってきました。
「近藤さん、近藤さん、あなたの大きなカバンの中、何が入っているの? 写真には黒い影がいくつか写っていたみたい。まさか爆弾じゃないよね? 近藤さん、今日まで信じていたのに!」
Dさんの後ろには、これまた屈強な体格をした白い制服の警備員さんが二人いて、私に来るように指示しています。どうやら取調室に連れて行かれるようです。思えばこの旅では、計20回ほど検問に引っかかってきた私ですが、最後の最後で大きいのがきて、私は呆然としたまま連行されました。
(つづく・・・)
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さて、現在の順位はいかに!?
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