■筆者が作曲・編曲した楽曲群をYouTubeにて配信中です♪■
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Eテレの「日曜美術館」による、
「蔵出し!西洋絵画傑作15選」
(番組のサブタイトルです)
から第7弾は、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ作の「聖マタイの召命」です。
有名なダビデ像等の作者「ミケランジェロ・ブオナローティ」と区別するために「カラヴァッジョ」と呼ばれているようです。
「聖マタイの召命」は「マタイ(十二使徒のうちの一人)」がキリストの弟子となり、殉教するまで」が描かれた「聖マタイ三部作」…
…のうちの一つだそうです。
右手の暗闇からキリストが、強烈な光が当たっている左手のうつむいたマタイに、呼びかける瞬間を描いているのだそうです。
この暗闇があるからこそ、光とのコントラストが映え、光がより一層際立つ効果があるそうです。
それまでの宗教画は、すべてにまんべんなく光が当たっていましたが…
これほどまでに、光の当たり方を限定したのは、本作が最初だそうです。
そして、本作でスポットが当たったのは、神ではなく、一般の人々。
そしてマタイ自身は「徴税人」と呼ばれる、極めて卑しい身分とされていました。
それまでの傾向を打破して、カラヴァッジョが本作のような光と闇を描いた根底には…
カラヴァッジョ本人が幼少の頃に目にした、教会の中の景色やオブジェクトの「光と闇」…
それだけでなく、教会に集う人たちの心の中の「光と闇」まで読み取ったことがあったといわれています。