■筆者が作曲・編曲した楽曲群をYouTubeにて配信中です♪■
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Eテレの「日曜美術館」による、
「蔵出し!西洋絵画傑作15選」
(番組のサブタイトルです)
から第2弾は、イタリアの「ポンペイ壁画」です。ヴェスヴィオ火山の噴火によって、一夜にして滅亡してしまった街の。
背景の赤は「ポンペイレッド」と呼ばれているそうです。
酒の神「ディオニュソス」。
この閉ざされた部屋に集まった民衆は、食欲と性欲が入り乱れた快楽の時間を過ごしたと言われています。
ムチを打つ、黒い羽の生えた人間。
ムチを打たれる人。
ムチを打つ快楽と、ムチを打たれる快楽。現代にも相通ずる、まさに「倒錯」の世界です。
繁栄の真っ只中にあったポンペイが、繁栄の瞬間に滅亡したというはかなさ。人によっては「この散り際こそが、民衆が求めていた生き様」だと言います。
ヴェスヴィオ火山を臨むポンペイ遺跡。
めったに海外旅行などしない私が、エジプトとインドだけは行きたいと実践したわけですが、実は次に行きたいとすれば、このポンペイでした。
なぜならば、幼少の頃に読んだ百科事典で、ポンペイの滅亡に関する記載が、非常にショッキングに胸に刺さっていたからです。
酒場の壁に描かれた落書きも、こんなにも鮮明に残っています。
「こっちだよ」
「いや、私の酒だよ」
「欲しい人が取ってくださいな」