先週末、
 

日本色彩学会/第48回全国大会


が無事に終了しましたが・・・

 

本日はそのまとめでも所感でもなく、取ってきた生々しいメモを掲載いたします。

(まとめや所感は、こちらに掲載してあります)
http://ameblo.jp/coloroza/entry-12281112589.html


本来ブログとは「日記」等ではなく、学生が「研究結果」を保存しておいたのが発祥ですから、本日はそれに一番近いかと。


「ウェブにログする(記録する)=ウェブ+ログ=ブログ」


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【1A-1/カラーメタリック塗装の写像性評価法】
メタリック塗装は、想定外に明度を下げる?


【1B-2/肌画像と単色刺激における肌色の弁別特性】
ヘモグロビンに対する「弁別能」は、生命維持活動にとって重要
カラーチップは「肌」として、機械に認識してもらえない


【1B-3/色素斑の大きさと数が目立ちに与える影響】
暗順応3分→N5を目視2秒→色刺激2秒
「空間周波数成分」って何?


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【総会】
来年(2018年)は、マンセル没後100年、色彩学会設立70周年


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【2C-1/スイレンにおける資格イメージと色彩の関係性】
「質素な」のイメージは「色彩が定まらない」のではなく「色相が定まらない」のではないか?
「明度は高く」「彩度は低い」範囲のいわゆる「明清色」あたりと想定できるはずだが、統計には表れていないのか?
(※自身で挙手して指摘したが、『再検討する』という回答)


【2C-2/紳士服の印象評価-ネクタイ・シャツ・ジャケットの組み合わせ-】
斜め45度のクラスタ分析(数学で言えば『線型』)
メンズでコーディネートの研究は、あまりない
黒…大人っぽく見える方(プラス)と、ネクラに見える方(マイナス)に分かれる
被験者が1名だったというのは、嗜好が偏る気がする
(※他者が挙手して指摘したが、『再検討する』という回答)

【2C-3/新しい残像の研究】
同質の刺激(正の残像)、異質の刺激(負の残像)
地色(白・N5)の空間をあけるパターン→補色残像が見えやすい
知覚現象に立ち返って、まだまだやることがある(色彩現象の観察)
色の知覚は約6,000万年の人類のプロセスに基づく
青空があって、色の知覚が始まった
網膜と大脳は、何を把握し、何をふるい落とし、何を拾い上げるのか?


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【マンセル没後100年に寄せて/知られざるマンセルの人物像と業績】
ボストンが故郷、日々日記を付けていた
「ルンゲの色彩球」「ルードの近代色彩学」から影響を受ける
絵の具の名前を色相環に埋め込んだら、画家達がそれを活用した
子供の教育用だったのに、三属性に絞られてしまった
1914年の論文を読むと良い
赤:緑=5:5を回転させると、グレイ(無彩色)にはならず、赤が勝つ
デイライト・フォト・メーター
マンセルが作った初等教育プログラムとは?
マンセル・ブック・オヴ・カラー(1,264色)…これは傑作
色の伸びやす、調色遊び(by 北畠先生)
マンセルの画業…絵として認められたのは?件(海や船のテーマが多い)
刺激的な色の面積は小さく、穏やかな色の面積は大きく
絵描きが2色配色を語るわけがない
マンセル「バランスの中に美がある」
北畠先生「美は変化の中の統一にある」
松本陽子氏「絵描きは色彩調和論と離れたところで配色している」
マンセルは、財産を寄附して浮浪者を目指したり、莫大な財産を得てマンション暮らしに戻ったり、波瀾万丈の晩年だった


【マンセル没後100年に寄せて/表色系開発の100年と最先端の課題】
修正前のものを、xy色度図にのせるといびつになる
和田三蔵氏、精度が1NBS以内で、マットな表面を目指す
ドロシー・ニッカーソン
マンセル・リノテーション・カラー・ブック
日立のEPR2型分光計(真空管でいっぱい)
マクベス・カラーアイ MS2020(積分球)
JIS Z 8721 1993、カラー・オーダー・システムを超えた領域
SCI、SCE、SCI+SCE…それぞれ結果が異なってくる
X-RIDEには蛍光漂白剤が含まれている
「肌色」はウィキペディアでは「5YR 8/5」
絵の具と言えば「ラピスラズリ」?
一番小さいチューブ…15,000円(※純金は4,500円/g)
Color>Feel>Texture
CM-25cG(コニカミノルタ)

 

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【4A-1/日本の伝統的配色のハレとケによる分類-食文化からの一試論-】
質疑応答の時間に、他の部屋のワイヤレス・マイクのテスト音声を拾い続ける

 

【4A-2/田口米作の『色彩新論』】
「米作」は「よねさく」ではなく「べいさく」と読む

 

【4A-3/侘び・寂びの色彩美とその背景-和の伝統的色彩美の特性を求めて-】
侘びと寂びは表裏一体
たとえ落ちぶれても、今を誠実に生きることが侘び・寂び精神
老若を問わず、侘び・寂びが、いかに深い精神から生まれたものかを問いたい
錆びの良さ→錆びてもまだ使える→若い者にはない、年月を経たからこそ生まれる価値

 

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以上です。

 


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