表紙が美しいから、この本を選びました | 色彩心理 de ええ加減に☆カラーハーモニー

色彩心理 de ええ加減に☆カラーハーモニー

光はいろんな色が混ざり合ってできたもの~いろんな色があるから面白い                                
心の色を知って、ええ加減に ~大阪から~

何故、この本を読んだか?


本の表紙がとってもおしゃれで素敵だったから。
ボルドーと黒の服を着ている女性、バラの花、バックの色とのバランスの良い美しい表紙です。

 

 

舞台は第二次世界大戦の上海。
戦時下とは言え、日本とは違うその環境は妖しく異国情緒たっぷり。
そして、主人公は財閥令嬢であり画家。
おしゃれで気高く、強い女性。男前な性格が女性うけしそうなキャラクター。

 


登場人物の内面描写よりも外面の描写に重点が置かれています。

特に主人子の女性のファッションがよーく伝わってきます。
まるで、漫画をみているような面白さがあります。

ドラマにするとよさそうな小説です。

 

 

それにしても、本の表紙って大切ですね。

これは、本の表紙だけに言えることではなく何事にも通じます。

 

「見た目」よりも「内容」 「心」

という考え方も否定はしませんが

「見た目」 は、「中身」を反映させ、伝える役目を担っているからこそ

無視できないと改めて思います。

 

紫を帯びたボルドーや黒という色使いからは

大人の女性のこだわり、エレガントさ、強さが伝わってきます。

 

作者は山口恵似子さん。
私にとって初めての人だったのでネットで検索してみました。


この方は派遣社員を経て、社員食堂で働きながら小説を書いてきた方。
若い頃は熱心に婚活をしていた時期もあったそうな。
色んな経験をしてきたこの作者に興味が湧いてきます。


順風満帆といかなかった道を歩んできた方だから醸し出される
「味のある人」
のように感じられます。

 

 

松本清張賞を受賞した作品らしいです。

が、ミステリー性は全くありませんでした。