PCCSにおいて色を表す二つの要素、「色相」と「トーン」。
色相は、1~24までの色相番号をつけられた24色の純色が
基準となります。
では、もう一つの要素「トーン」とはどのようなものでしょうか。
≪トーン≫
トーン(Tone)とは、明度と彩度をあわせたもの。
色調(しきちょう)ともいいます。(色の調子のことです)
ちなみに、PCCSでは明度は“Lightness”(ライトネス)、
彩度は“Saturation”(サチュレーション)といいます。
明度・彩度が変わると、同じ色相の色でも印象が変わります。
例) 高明度の赤→薄い赤
高彩度の赤→鮮やかな赤
明度・彩度が低い赤→暗い赤
明度が高く彩度が低い色、明度が低く彩度が高い色、
明度も彩度も中くらいの色・・・などのように、
明度・彩度の領域が近い色同士は、似た印象になります。
似た印象の色同士をグループにしたものがトーンです。
トーン概念図↓
各トーンの名前と印象は次の通り。
V(ビビッド)・・・さえた、鮮やかな
b(ブライト)・・・明るい
S(ストロング)・・・強い
dp(ディープ)・・・濃い、深い
lt(ライト)・・・浅い
sf(ソフト)・・・柔らかい、穏やかな
d(ダル)・・・鈍い、くすんだ
dk(ダーク)・・・暗い
p(ペール)・・・薄い
ltg(ライトグレイッシュ)・・・明るい灰みの
g(グレイッシュ)・・・灰みの
dkg(ダークグレイッシュ)・・・暗い灰みの
※灰みの、とは、「灰色がかった」という意味
【無彩色】
W(ホワイト)
ltGy(ライトグレイ)
mGy(ミディアムグレイ)
dkGy(ダークグレイ)
Bk(ブラック)
ビビッドトーンは24色、ほかのトーンは偶数番号のみの12色で
表示されます。
尚、上下左右に隣り合うトーンを“類似トーン”
2つ以上離れたトーンを“対照トーン”といいます。
このように、色相とトーンにより色を整理・分類する方法を、
PCCSの『ヒュートーンシステム』といいます。