ブログをお読み頂き、ありがとうございます。
アナウンサー、色彩コンサルタントの大平雅美です。
新聞記事から気になるワードを読み取ってアップしています。
今日は6月7日日経新聞の夕刊から。
◎色覚障害者に優しく!
国内に300万人いるとされる色覚障害の人に配慮したカラーユニバーサルデザイン
(CUD)により組む企業や団体が増えています。
日本の女性の約500人にひとり、男性の約20人にひとりとされている色覚障害。
良く知られているのは、鉄道路線図です。ある特定の色が見えにくい人が多いので
その色を変更したり、線の太さを変えたりの工夫があります。
地下鉄では路線図で駅をアルファベットや数字で表す「駅ナンバリング」が
今は定着しています。
JRでもやっと今年の10月から首都圏で導入予定だとか。
この路線図でもかなりの配慮があります。
駅名を大きく、線を太く、見やすい色遣い
こちらが駅ナンバリング仕様
また目覚まし時計の針の色を変更したり、
病院の案内表示を変えたりと生活用品の表示方法にも
色覚障碍者への配慮が広がっています。
私チェック!
もともとユニバーサルデザインは、ペットボトルの形状を高齢者などに持ちやすくするなど
知られていましたが、カラーユニバーサルデザインは周知が遅れているように
思っていました。企業や団体がカラーに目を向けることにより、デザイン性よりも
より生活しやすい色への工夫が加えられるようになるのは素晴らしいことだと思います。
それにしても男性の約20人にひとりは多いですね。
程度の差があるので、軽いとあまり気がついていないこともあるようです。
色覚障害者への配慮はもちろん、高齢者や外国人など、
すべての方が利用しやすい街になったり、使いやすい製品が増えれば良いですね。
こうした配慮がなされていることを知らない方も多いと思うので
企業や団体はもっとPRすれば良いのにと思います。