阪神淡路大震災の直後ぐらいに
建築家 坂茂(ばん・しげる)さんの
講演を聴いたことがあります。


ご存知の方もいるかもしれませんが、
坂さんは、
仮設住宅で紙管を活用された方。
http://globe.asahi.com/breakthrough/100308/01_01.html
http://www.com-et.com/colonne/002/ban/04.htm




その時の坂さんの建築家としての活動に
感銘を受けたのですが、
今回の東日本大震災について
坂さんが発信されている記事を
新聞で見つけました。


坂さんの事務所は、
パリにあり、
今回の震災の時期は海外にいらっしゃいました。

15年以上各地で被災地で支援活動をされてきていて、
その体験を交えながら、
この時期
講演や会合で支援を訴えてこられていたようです。


また
慶応義塾大学の教え子と連絡を取り、
(団体を設立されている)
坂さんが不在でも
的確に情報収集、
資材を調達するなどの準備をされていたようです。


今回の提案は、
被災所にいる被災者のプライバシーを
確保するための
『簡易間切りシステム』だそうです。


長さ2メートルの紙管で
フレームを組み立て、布をカーテンのように
つるすというもの。


新潟中越地震の被災所では、
紙のボードで壁を作るなどを試作されていたようですが、
昼は皆で顔を合わせていたい、
数台しかないTVのニュースをどこからでも見たい
という声から
今回の提案に至ったようです。


紙管は、
組み立ても分解も容易だそうで、
価格も安価
また国内で簡単に製造できるメリットもあるそうです。



震災から1週間余りの間、
色んな方の善意に接したと坂さんは言います。
皆真剣に行動を起こそうとしてくれていると。

背伸びする必要などなく
得意なこと、好きなことを生かして
出来る範囲で手助けしようと
語られています。



これから
日本を支えるのは、
私達ひとりひとりだと思います。
決して他人事ではありません。

その意識を持ち続けること。

小さな一歩がきっと大きな力になる!