抜けるような青空だ。

 

寒がりなのでずっとスプリングコートに無印で買った薄いグレイッシュピンクのストールをぐるぐる巻きにして足早に歩く春を過ごしていたが、もう今日はGジャンの前を開けたりしてゆったり気持ちよく歩いているのである。

 

大好きな季節が到来したのだ。

 

なんといっても抜けるような青空。

 

そして海と空が織りなすHAKODATEBLUE!!!

 

 

これはirodoriから徒歩5分の海で、スタバの裏に広がる海岸なのだけれど、

ここに来るとずーっと遠くまで山がパノラマ的に広がり、

その視界のすべてなぞるように大きくぐるーりとかもめが旋回しているのを見ると、

私も向こうの山まで飛んで帰ってきたようであり、

大変気持ちがよいのです。

 

昨日は駒ケ岳までよく見えた―!

 

この景色が好きすぎて、HAKODATEBLUEと名付けて動画まで撮ってしまったくらいよ。

 

 

1時間ただ眺めるだけの地味なもの。

誰も観ていないんじゃないだろうか。

ほぼ自分用。

 

昨日はこの場所で瞑想をした。

スマホで3分だけアラームかけて。

友達といたから安心して。

 

本当に、かもめになったような気がした3分間だった。

 

そうそう、昨日素敵なことがあった。

 

谷地頭にとてもいい具合の長屋のような狭い通りがあり、焼き菓子屋さんやら沖縄料理のカフェやらおにぎりを出すカフェやらが軒を連ねている。

 

いつも働いている場所から20分ほど歩いてたどり着く場所なのに、

なんだか映画の世界の中に入り込んだようだ。

あるいは違う地球なのかなと思うくらい、お日様があたたかく、人々はゆっくり歩いており、家々の玄関先に咲く花はガーデニングのような意図的なものでなく、通りにまで自由奔放に、そこらじゅうが花畑みたいに野生っぽく咲いているのだ。

芝桜は敷地を越え、チューリップが雑草のようににょきにょき咲き、

何も手を加えたくない美しさなのだ。

そして昔、原っぱってこうだったかなと思うような鼻腔につんとくるなつかしさもある。
(幼少期の原っぱに対して私が思っていたあやしい魅力については「ラトビアのパン」という短編小説に書いた)

 

昭和をまだ続けている世界がそこにあったのだ。

 

 

ここでおいしくおにぎりセットを食べた。

 

おにぎりの塩味が最高に私好みであり、そしていっしょに出てくるコーヒーが信じられないくらい美味だった。

 

とろうりとして、夢の中で飲んでいるコーヒーみたいだ。

 

この店は、お水もとろうりとして甘い感じがする。

 

きっと愛情をいれているんじゃないだろうか。もう分子からして別物であったと思う。

 

 

そんな最高な時間を過ごし、さあ帰ろうというとき、

 

私たちが食べていた席は畳の座敷だったのだけれど、そこに次のお客さんが入ってきた。おばあさまだ。

 

「あ、もう私たち帰りますからどうぞー」といって立ち上がった。

 

するとそのおばあさまはもう少女のようなきらめくお顔をして、「何食べたの?」と聞いてくれた。

 

「おにぎり。すっごくおいしかったですよ」

 

「ああ、そうかい、よかったねえ。あんたたちどこから来たの?」

 

「函館市内なんです」

 

「なんだ、函館の人かい。何町から来たの」

 

「××町から」

 

「あれ、近いねえ。あたしなんて〇〇町だよ」

 

「ああ、あのあたりはいいところですねえ」

 

「そうかい、じゃあ、またね」

 

うふふ。幸せな会話。「またね」で終わるところが好きだな。

 

そうだよね、同じ函館に住んでいるんだもの。みんな「またね」だよね。

 

すっかり幸せな気持ちになって最後に向かったのは函館市文学館。

 

海のHAKODATEBLUEを見ていたら不意に以前人から言われたことを思い出したのです。

 

「麻子さんのお母さんの写真、文学館の一階に飾ってあるよね」と。

 

どんな写真だろう、いつか見に行こう見に行こうと思ってそのまま行けていなかった。

 

こんな大事なこと、どうしてこれまで忘れていたんだろう!!!

 

その海から文学館までは徒歩数分。すぐに行きました。

 

そしたらね、いましたよ。

 

井上光晴先生の所で楽しそうに笑っていました。

 

私の眼を見て、

 

「あさちゃん、やっと来たね。ずっと待ってたよ」と。

 

「やっと来たよ、おかあさん」と答えました。

 

 

なんだかひさしぶりに親子の時間をもって幸せです。

 

そして

 

「お母さん、私、文学をがんばってみるね」と伝えてきました。

 

気持ちはすっきりしております。

 

さてそんなさわやかな気分で迎えた今日は、弊社(株)カラーディア16年目の創立記念日です。

 

毎年やってくる5月24日、特別なことはしないんですけれど、少しだけうしろを振り返って歩いてきた足あとみたいなものを確認します。

ずいぶんとぐにゃぐにゃ曲がった頼りない足あと👣ですが、なんとかかんとか今日まで続いております。

 

最近は色彩でもドラッカーでも小説でも、執筆でも講演でも、これまでとちょっと違うテイストのお仕事をいただくようになってきまして、とてもおもしろい変化を体感しているところです。

 

というわけでなんとか続けてこれましたのは

皆様とのご縁のおかげさまです。感謝いたします💗

 

これからもどうぞよろしくお願いします💗

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

happyday✨

 

 

 

 

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