こんにちは。
私の住む函館は、ここ最近最高気温が15度とか16度とかになっており、
うららかな日差しの中で気持ちの良い日々を過ごしております。
WBCでたくさん感動をもらって、とてもとても幸せな気持ちです。
人間ってすばらしいな。
さてさて。
目下のところ、いまやっている作業はUdemyとyoutubeにアップするための
『色彩検定UC級対策講座』のスライドづくり。
一枚のスライドに一日かかる日もあり、
「こんなに時間がかかるなんてーーー💦」と思いながら、
でも正確に、丁寧に、のほうがスピードよりも大事だと信じて、
日々朝から晩までこれにいそしんでおります。
でも祝日や土曜日はオフにするようにしています。
これは今年の目標でもあります。
スピードをゆるめる。
よく休む。
そして集中する。
要するに、
最適リズムでお仕事をする。
私はどうも集中力がお仕事のテーマのようでして、
その日集中できるかどうかがとても大切に思います。
ちょっとしたことで調子がくるってしまうので、
なるべく自分でメニューを決めて、
毎日同じようなリズムで暮らしています。
朝も帰りもほぼ同じ市電に乗りますし、寝る時間も起きる時間もほぼ同じ。
起きている間のTODOもだいたい決まっているので、
あとは微笑みを絶やさず自分のリズムを保つのみなのです。
それでも、ついつい力が入りすぎて、お仕事人間みたいになってしまう。
実はしばらくブログが書けなかったのはひとつ理由がありまして。
「私ってどうしてこんなに仕事が好きなのか」「なぜ私は働くのか」
ふと最近これについて考えるようになってしまって、そうすると一歩も動けない!みたいな気持ちになりまして、
ずっと考えていたんです。
でもこのたび、ちょっと答えがやや見えてきたような気がするので、今日はそのことを書こうと思います。
先日、以下を読み直しました。
村上春樹氏 2009年2月のエルサレム賞受賞のあいさつです。
全文をお読みになることを強くおすすめしますが、
説明のため、一部抜粋しようと思います。
村上春樹氏エルサレム賞受賞あいさつ「壁と卵」より一部抜粋
『私自身、受賞の知らせを受けて以来、何度も自らに問いかけました。
この時期にイスラエルを訪れ、文学賞を受け取ることが果たして妥当な行為なのかと。
それは紛争の一方の当事者である、圧倒的に優位な軍事力を保持し、それを積極的に行使する国家を支持し、その方針を是認するという印象を人々に与えるのではないかと。
それはもちろん私の好むところではありません。私はどのような戦争も認めないし、どのような国家をも支持しません。
またもちろん、私の本が書店でボイコットされるのも、あえて求めるところではありません。
しかし熟考したのちに、ここに来ることを私はあらためて決意いたしました。
ひとつだけメッセージを言わせてください。
個人的なメッセージです。
これは私が小説を書くときに、常に頭の中に留めていることです。
紙に書いて壁に貼ってあるわけではありません。
しかし頭の壁にそれは刻み込まれています。
こういうことです。
もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の側に立ちます。
そう、どれほど壁が正しく、卵が間違っていたとしても、それでもなお私は卵の側に立ちます。
正しい正しくないは、ほかの誰かが決定することです。あるいは時間や歴史が決定することです。
もし小説家がいかなる理由であれ、壁の側に立って作品を書いたとしたら、いったいその作家にどれほどの値打ちがあるでしょう。
こう考えてみてください。我々はみんな多かれ少なかれ、それぞれにひとつの卵なのだと。
かけがえのないひとつの魂と、それをくるむ脆い殻をもった卵なのだと。
私が小説を書く理由は、煎じ詰めればただひとつです。
個人の魂の尊厳を浮かび上がらせ、そこに光を当てるためです。
我々の魂がシステムにからめとられ、貶められることのないように、常にそこに光を当て、警鐘を鳴らす、それこそが物語の役目です。
私はそう信じています』
引用終わります。
今年になってからというもの、ずっと考えていました。
私が色彩やドラッカーや授業や小説やさまざまな仕事をしている理由は、何なのだろうか。
そして、この「壁と卵」を読み返したとき、尊敬する大好きな、ずっと読んでいて影響を受けている村上春樹さんの紡ぐ言葉に、ほんのわずかですが私が達成したいものが重なっているように感じ、自分の働く意味を再確認したように思いました。
私は、個人の魂の尊厳に光が当たることに興味があり(興味というか、願いかな)、色彩やドラッカーや小説に、その手段を見いだすことを自分を使ってやってみたいのだと思います。
なんだか少しすっきりした気持ちです。
この、「個人の魂の尊厳に当たっている光を祝福する」みたいなことを、私は仕事を通じて、
ささやかにでも、確実に、やっていこうと思います。
亡き母は生涯小説家でしたが、彼女もやはり、もっとも大切にしていたのは個人のディグニティ(尊厳)だとよく言っていました。
母も村上春樹氏を敬愛していました。それからアメリカ文学を。
なにか細い糸みたいなものを、私は村上春樹氏とそして亡き母からいただいて、働いているのかもしれないと感じるととても嬉しくなりました。
いい春になりそうです。
春の準備を、もう花たちも始めています。
私も続こう。
happyday✨
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