昨日、2023年12月22日は冬至でした。
普段の疲れを癒したくて、私は50分間のヘッドスパをしてもらいに行きました。
ヘッドスパをしてくれる人は、良く知る友人でもあり、
私は全幅の信頼のもとに眼を閉じ、
しばらく忙しさにかまけていた身体を委ねました。
この日は最愛の父を亡くしてちょうど10年目の日でもありました。
なにか特別の感慨をもって、目をつぶりました。
そこから私が数十分かけて見たものは私の考え方を大きく変えるものになりました。
これまでの常識と逆というか。
これまでタテだったことがヨコに、ヨコだったことがタテに変わるような思考の転換点となりました。
少し長い話になりますし、夢に見たそのままを書くのでわかりづらいかもしれませんが、どなたかのご参考になれば嬉しいですし、何より私も覚えているうちにここに書いておきたいので、以下、長文を書きます。
いつも50分のヘッドスパを受けるときには、日常生活からふわりと上空に浮いて、空の向こうにいる本当の私と対話するような設定をして目を閉じますのでこの日もそうしました。
私はその美容室の屋根を通り抜け、上空に浮かび、空を飛んでいました。
時間帯は午前中だったのですが、なぜか空は夕焼けに染まっていました。
朝焼けではなく、これは夕焼けだとわかるのでした。
どの雲も鮮やかなオレンジ色をしていて、ところどころ、虹色に輝いたりしていてとてもきれいです。
カモメも飛んでいきます。カモメたち、とても気持ちよさそうです。私もカモメたちのまねをして両手を広げて飛んでいきます。
すると海と、海につきだす岬が見えてきました。
その岬の突端に白いお城の塔が立っています。
ここは知っています。
いつも想像の中で訪れる場所。私は本当はそのお城に住む青い服を着た女神なのです。そこから海を見渡すのが大好き。
ああ、今日もおなじみのこの岬のお城に来れたわ!と思い、お城に着陸しようとします。
でもこのときは違いました。
「今日はここじゃなくて、さらに上にいきまーす」と言われます。
意表をつかれた私は、「えっ!?」ととまどいますが、また両手を広げて空の上の方へ飛び立ちます。
そこにもオレンジ色が広がっていて、さっきのような夕焼け空です。
でもここはさっきよりもう少し虹色の雲が密集していて、
そのうち空という空間というよりは虹色の雲だけがあるような、ワープ空間みたいなところをしばらく漂います。
そして、我に返ると、私の足が「トン」とどこかに着陸します。
そこは、すごく遠くにある、地球にそっくりな星なのだと理解できるのです。
山があって、緑がたっぷりの、どこかの山と山の間にある谷のような盆地のようなところです。
羊たちがいて、木でできた家があります。
その家から女性が出てきます。
その人は、人間じゃないような雰囲気なのですが、
農婦のような姿をしていて、なぜか私と同じ顔をしています。
私はあまり驚きません。
「ああ、地球はすごく遠くにもう一個あるんだった。そこに私みたいな人が住んでいるんだった」
と感じています。
こちら側の地球でいうと、スイスみたいな感じでしょうか? それともドイツの山間部? わかりませんが、澄んだ空気のところでした。
その女性は慌てることもなく、とても心地よいリズムでなにか作業をしています。
それがその人の仕事のようです。
私はなんとなくその作業の様子に見とれていました。
するとその女性がふっとこちらを見ました。
突っ立っている私に気づいて、「WAO!」というような顔をします。
そして「ウエルカム、ウエルカム」というようなことを繰り返します。
私は何と言っていいかわからず、無言で不器用に突っ立ったままです。
そんな私に対して優しい雰囲気でその女性は接してくれます。
そしてその女性がしている仕事を説明し始めるのです。
「たくさんのボトルがあるでしょう。ボトルにしずくをいれています。
このボトルには、あの山(彼女が指さしたのは、家の右奥にそびえる切り立った山の斜面)のいちばん突端の岩に、朝日が当たった瞬間の、この植物の葉のつゆを入れました。
こっちのボトルは、今年の春にこの花が開いた瞬間にとったしずく。
私がいれているのは、その一秒。その一秒の瞬間を、ボトルにいれているのです。
あなた、少し疲れているわね。
あそこの斜面にこれから夕陽があたります。あそこにあなたの椅子と、あなたのウォーターを用意してあります。
飲むときっと、すべてとつながります」
――すべてとつながる? よくわからなくて私はぼーっと話を聞いているだけ。
彼女はもう少しくわしい説明を続けます。
「いい? 世界は、空間と時間の二つの軸で構成されていることはわかる?
空間って、エリアよね。こことあそこ。この国とあの国。この場所とあの場所。自分の肉体と、誰かの肉体。空間って物理的よね。
空間で物事を切り取ると、自分と、それ以外っていうふうになるわよね。
自分はこうだけど、あの人はどうだろう。
国と国が戦争したり、会社と会社が競争したり。
あの家はすてきだけれど、うちは……って比べたり。
空間で考えると、空間で分けることになるの、わかる?
ここでは、それは、やらないの。
ここでは、空間で切り取らないで、時間で切り取るの。
たとえば、私は1秒を、一瞬を、ボトルにいただく。
ねえ、あなたはこれまで1秒を切り取ったことある?
たとえばあなたが会社で仕事の合間にコーヒーを一口飲むとき。
その最初の一口が一秒だとしたら、その一秒を切り取ったことある?
その1秒に、あなたが住んでいる地球で、その1秒の瞬間にすべてがある。
あなたがコーヒーを一口飲んだその一秒に、
生まれる子どもがいる。死ぬ人がいる。
キスしたり、犯罪が起こったり。
怪我をする人もいる、盗まれる人もいる、合格する人もいる、落選する人もいる。
イルカが泳いだり、
カモメが飛んだり、
木が風に揺れたり、
サバンナを動物たちが走ったり、
ビルが崩壊したり、
戦争をしていたり、
おゆうぎ会をやっていたり、
ねえ、数えきれないわよね。あなたの一秒に、世界中ですべてのことが起こっているの、わかる?
だから私たちはここでは、空間で切り取らないで、時間を切り取って生きているの。
この一秒、って思って生きているわ。
今の季節の夕陽が最後に当たる岩はこれ。その一秒も知っているわ。
水を飲むときは、一口飲んだ時に、いま地球でこの一秒を過ごしているすべてのことを祝福して飲むの。
それが、時間を切り取るっていうことなの。
ね、空間で分けるのではなくて、時間で分けるという体験をしてみて。
ほら、まずはあなたのチェアーで、あなたのウォーターをお飲みなさい。
ウォーターを飲む間、一秒をやってみて」
私は斜面の椅子に座り、いまこの世界のすべてにあるものを感じながら一口ウォーターを飲んでみた。
驚いた。
自分がすべてになった。
気がつくとまた私は夕焼け空を飛んでいた。
しかしさっきとは全然違った。
さっきの私は、オレンジ色の雲を見ながら飛んでいた。飛んでいたのは私。見ている対象物が雲。同じように、遠くにカモメが見えていた。
ところがいまは、夕焼け空を飛んでいるのだが、飛んでいなかった。
飛んでいるという体感もなかった。
私は空だった。オレンジ色の空そのもので、雲の一つ一つも私だった。
カモメも私だった。
何羽飛ぼうが全部私だった。
気づくとまたさっきの女性と一緒に羊たちの谷にいた。
女性がまた説明をしてくれている。
「仕事をするときにもそうなの。
たとえば、画家だとするでしょう。空間で切り取って、「他者」から「自分」がじょうずに思われたいと思って高度な技術で描いた筆の線は、その次元の線なの。
時間で切り取って、その一秒にあるすべて、かみなりやら戦争やらカモメやらイルカやらのなにもかもすべてと一体となった画家が、すっとひいた筆の線は、瞬間の中に永遠をいれた線になるの。
ピアニストが出す一つの音もそう。
学校の先生のにこっと笑う表情もそう。
愛する人に淹れるお茶の一滴もそう。その一滴に、その一秒に、すべて入るの。
それを、「お茶を淹れてえらいねってほめられたい」とか「自らを」「分けて」(これが「自分ってことか!」と夢の中の私が気づく)しまうと、世界のすべてとつながった一滴にはならないのよ」
その女性はもう私に話すことはなくなったように、作業を再開した。
最後に「だから、あなたは話す仕事だから、声のひとつの音のその一秒に、すべてをいれるの。それだけなの」と言われた。
そこで、ヘッドスパが終わり、
「はい、椅子をおこします」と言われ、私は現実世界に帰ってきた。
長文でしたが以上です。
忘れないように書いておきます。
そしてどなたかのご参考になればとても嬉しいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございます✨
すべての色に感謝🌈
happyday✨
🔵自分の色を知り鮮やかに輝く🔵
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