「カラーコーディネーターになりたい!」

・・・そう決心した私は、その濃厚なお昼休みを過ごした翌日、印鑑をもってスクールへ行きました。
説明を受け、その場で80万円の講座を申し込みました。

自分でも、こんな行動的になったことはなく、ひざががくがく震えていました

「これってすごい無駄遣いなんじゃないの?」
「こんなこと一日で判断しちゃっていいの?」

恐ろしいことをしているような気がしましたが、心のどこかではとても落ち着いていました。

「これは必要な行為で、このさきに絶対本当の私の人生がある」
「これを乗り越えたら絶対HAPPYになる」

なぜかこんなことを根拠もなく確信していたんです

「私はきっと5年後にはカラーでお仕事している。そのためにはかなり努力をしなきゃならないだろうな~」

何事にも自信がなかった私が、カラーのことだけは楽観的に考えられたのです。

そしていよいよ講座一日目。
スクールには10数名の方々がいました。
「まずは、この中で一位になろう
そう決意しました。

それから三つのスクールに通って、数え切れないほどの講座を受けたのですが、そのたびにこの「この中で一位になろう」という気持ちは変わりませんでした。

でもすでに1級を持っている方や、もともとのセンスが素晴らしい方もたくさんいて、一位になるなんてとんでもないことでした。

カラーで食べていける人なんて一握りと聞いていた私は(いまはそう思っていません。努力しだいだと確信してます)、無理だ~~~と将来を悲観してしまいました。
でもこれまでのお金とエネルギーを考えるとあきらめるのも悔しい。

そこで焦るのを一旦やめて目標設定をしなおしました。

「1級をとろう」

これも無理めな目標のような気もしましたが、不可能なわけでもない。
色彩検定1級の合格率は8~30%。だいだい5人に一人くらいが受かるわけです。
私は書店に色彩検定のテキストを買いに行きました。

この日から2年間、勉強漬けの毎日がはじまるのです