ブランドカラープロデューサーの鳥沢久美子です。

この写真は叔父がこだわって手入れをする黒松の盆栽
盆栽の全体像も良いのですが、このひび割れた幹、苔むした木肌に
惹かれてiPhoneで接近して撮りました。

このめくれかけた木肌にうっすらとついた苔(?)が緑青(ろくしょう)色で、
昨日今日作ることは到底できない良い風合いの色です。
岩のように張り付いた外皮は白練(しろねり)色。
そこに深い真っな幹の窪み。
いかにも日本の配色、カラーコーディネートです

樹齢は300年ほどのものらしいです。
江戸時代から存在している木ですから、かなりのお爺さん(お婆さん?)。
盆栽としては、まだまだ納得のいく形ではないそうです。

毎日の水やりと手入れ…気の遠くなる月日。
何でも速成で結果をすぐに求めてしまう現代にはかえってこの手間が
良いようにも思えます。

盆栽は一般に地面にある木とは違って、小さな鉢に入れて
木に窮屈な思いをさせて育てていくわけですから、人工的な造形。
ここから更に何百年と生かすことができるのか…。

最近では海外でも注目されている日本の伝統文化。
丹精込めたこの文化を後世に残していく時間のゆとりが私達の生活にも
今本当に求められているように思います。