油絵のキャンバスの中に閉じ込めている、
パズルのピース。
先月開催した個展で
「このパズルのピースにはどんな意味がありますか?」と
たくさんの方にご質問いただきました
その場でお答えしていたのですが
ブログでもシェアしたいと思います
一言でいうと…
私たち一人ひとりは
欠くことのできないかけがえのないワンピースである。
ことを表現しています
こんな風に、
本物のパズルのピースをキャンバスに貼り付け、
画面の中に閉じ込めています♫
より詳しく言うと……
こんな風に、キャンバスの中にパズルのピースを閉じ込め始めたのは大学生の頃。
その頃私は、
この世の真理?みたいなものが知りたくて…
図書館に行って思想家の本をよく読んでいました。
そうして出会ったのが、
般若心経の意味を説いた本。
そこには、
「すべては同じものでありすべては一つである」と書かれていたのです。
私はその意味をずっとずっと考えました。
全てが同じものならば…
私とあの人は同じものであり
私と木は同じもの?
私と鳥は同じもの?
私と凶悪犯は同じもの?
私と月は同じもの?
何日も何ヶ月も考えて…考えて……
「わかった!」と思う日もあれば
「やっぱりわからない!」と思ったりもしました。
ただ、
この世に存在するすべては
神々の領域としか言いようのない完璧なバランスの中にあるのだと
すべてはかけがけのない存在なのだと
それだけは感じました。
世界は、美しい。
「私」というフィルターを通して見た世界。
この世は涙が出るほど美しい。
すべてが欠くことのできない
かけがえのないワンピース。
この思いを表現したい!!
そのためにパズルのピースを閉じ込めています
思い返せばもう15年ほど、
パズルのピースを閉じ込めた絵を描いています。
………しつこさには定評のある私です
思いが伝わる絵が描けるように
今後とも精進して参ります
それでは、また。
光田色李(こうだいろり)