仕事を辞めた1年前。
 
 
 
 
私は何も持っていなかった。
 
 
 
 
 
画家になるために仕事を辞めたのに
 
「画家です。」と名乗ることさえ、怖かった。
 
 
 
自分の技術のなさを知っていたから。
絵が下手だって知ってたから…。
 
 
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「好きなだけじゃ飯は食えない。」
まことしやかに、何度も言われたけれど…
 
絵はやめたくたって、やめられない…。そんな思いだった。
 
 
 
 
 
 
今は、私のことを誰も知らない。
 
 
 
けれど、
 
もしも。
コンクールに入ったら…。
絵画展に入ったら…。
 
 
 
 
顔を上げて「画家です。」と言えるかもしれない。
 
 
 
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この1年
私は絵画コンクールや、コンテストにいくつも応募して
 
 
 
 
 
全部、落ちました。
 
 
 
 
 
橋にも棒にもかからない。
 
 
 
一つだけ2次審査までいった絵もありましたが
 
 
 
 
 
とにかく、結果は全落ち。
 
 
 
 
 
「いい絵だ。」と、誰かに言ってもらいたい…。
 
そう、「コンクール」という、権威ある誰かに…。
 
私のすがる思いは空を掻き
 
 
 
 
 
 
 
 
あー
 
「絵を描くことを通して、喜びを届けたい。」
 
そう思っていたのになぁ…
 
 
 
 
私は、
 
絵を見て「感じる」ことが、とびっきりの喜びだったから
絵を描くことが、代えがたい喜びだったから
 
 
 
だから
 
私の喜びが、誰かの喜びになれたらステキだなって
 
 
 
思っていたのに
 
 
 
 
どうやって
届けたらいいのだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
そうしたら
 
そんな迷路の入り口に立っていた私に「ギフト」が届きました。
 
 
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minneで、私の絵を買ってくださった方からでした。
 
 
 
 
お金を出して、絵を買っていただいたのにどうして??
と、びっくり仰天。
 
 
 
 
 
お手紙を開くと
 
 
自分へのご褒美に私の絵を買ってくれたこと
 
私の絵を手にして大喜びしたこと
 
悲しそうにしている家族にも
明るい気持ちになって欲しくて私の絵を選んでくれたことが
 
綴られていました。
 
 
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手紙を読んで
 
「絵を描くことを通して、喜びを届ける。」
この夢が、すでに叶っていたことを知りました。
 
 
 
 
私の思いは、すでに届いていたんだ…。
 
 
 
 
 
 
そして
私はもっともっと大きなものを受け取りました。
 
 
 
 
 
 
どんなに励みになったか…
 
どんなに筆を持つ喜びが大きくなったか…
 
言葉になりません。
 
 
 
 
 
 
すでに、大きなの愛の中にいた。
 
そのことに、改めて気が付きました。
 
 
 
 
ありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
私に与えられる

すべての応援に感謝をこめて。

 
 


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油絵「降り注ぐ」ラブラブ