こんにちは、光田色李（こうだいろり）です
６月の収入は３万円だった、なんて書きましたが
なんと、わたくし…
アルバイトさんを雇っています
てへ
てへ私のアルバイトさんは、姉のはなちゃん（仮名）です。
封筒にスタンプを押してもらったり
ラベルシールを貼ってもらったり
袋詰めをしてもらったり
私が用意した分をやってくれたらお給料は１０００円
ざっくり！
ざっくり！なので、ネットショップのラベル販売は、利益がありません。
いいのです。
だって、私ははなちゃんに「お給料」を渡すことが嬉しいから。
はなちゃんは、今年、
「自閉症スペクトラム」の診断を受けました。
私は、それが嬉しくて嬉しくて…
はなちゃんは、学校を卒業してから、ずーーーっと家にいました。
私は母に資料を渡し
「ここの病院に電話をかけて相談してみて欲しい。」
「市役所の福祉課に相談してみて欲しい。」
とか
いろいろ
はなちゃんのことを心配していました。
けれど
一度「NO」と言ったらてこでも動かない、
はなちゃんの反応を案じてか
母が行動することはなく…
歳月は過ぎていきました。
私もはなちゃんも３０代になっていた去年の晩秋
はなちゃんが、生まれて初めて私に手紙をくれました。
「私、外に出たい。」
表現が苦手な、はなちゃんの気持ちを
私は初めて聞きました。
私は、はなちゃんの気持ちを知ったことが嬉しくて…
はなちゃんが自ら発信したことが嬉しくて…
わんわん声をあげて泣きました。
この日からはなちゃんの世界は
急速に大きく動き出します。
私は仕事の休みをいただいて、
はなちゃんと病院を受診しました。
仕事があるから行けない。とずっと思っていたけれど…行けました。
私が３月いっぱいで退職してからは
検査のために病院に行ったり
市役所に手続きに行ったり
支援員さんに相談に行ったり
はなちゃんと一緒に、いろいろなところに行きました。
私は自由に動ける時間があることが嬉しくてたまりませんでした。
そうして、やっと、
４月に「自閉症スペクトラム」との診断を受けて
私は安心して泣いてしまいました。
はなちゃんが、「自分」を理解するために
周りがはなちゃんのことを理解するために
この診断が、はなちゃんの世界を
「良い方向」に変えてくれる！！
「生き辛い世界」で生きてきたはなちゃんに
「優しい世界」を与えてください。
「安心できる世界」を与えてください。
どうか…
そして
なんとなんと。
はなちゃんは、今、作業所に通いお仕事をしています
はなちゃんが、「外の世界」に居場所を得たことが…
なにより、はなちゃんが、嬉しそうにしていることが
私にとって、どんなにどんなに嬉しいか…言葉になりません。
先日、はなちゃんは、バスに乗って私のアパートにやって来ました。
はなちゃんは給料袋を取り出すと、「おこづかいあげる！」と
嬉しそうに、私に１０００円を差し出しました。
はなちゃんの作業所での工賃は１時間１００円です。
そんなのいいよ！自分のために使って！
出かかった言葉を飲み込んで
「うん、ありがとう」と受け取りました。
」と受け取りました。厚意を受け取らないなんて、とーーっても野暮だから…
こんなにキラキラした千円札を、私は知りません…
子どものころ
「私」は、はなちゃんの宝物でした。
私は絵本が大好きで、私が「もう１回。」と言えば
何度でも読んでくれました。
５回でも、１０回でも、同じ本を何度でも…
「このお菓子、半分こして食べなさい。」と言われると
不器用に割って、必ず大きい方を私にくれました。
自分の分が、どんなに小さくても。
私が、はなちゃんの白い猫のぬいぐるみを奪ったときも
何も言いませんでした。
奪ったのが私だったから、何も言わなかったのだと思います。
私は今でも、あの猫の目が青かったことを覚えています。
はなちゃんは、私のことがかわいくて仕方がなかったのです。
それは、今なお、変わらないのだなぁ…と
この千円を見て思います。
私は、はなちゃんの宝物です。これからもずっと。
下書き保存していたこの記事
はなちゃんが「いいよ」と言ったので、載せます
それでは、また。
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