「白と黒では重さが違う」 

 

 私たちは無意識のうちに、色によってさまざまな心理的影響を受けています。

 

たとえば、物理的にまったく同じ重さであっても、色によって重く感じたり、軽く感じたりすることがあります。

 

 中身はまったく同じ商品なのに、一方は白の包装紙、もう一方は黒の包装紙で包まれていたとします。

 

 あなたは、このふたつの商品の「心理的な重さ」の差がどれぐらいあるのか想像がつくでしょうか。

 

カラーマーケティング論の野村順一先生の研究によりますと、この差は1.87倍にもなるそうです。

 

 実際の重さは同じであっても包装紙の色を白から黒に変えるだけで、私たちは実に2倍近くも重く感じてしまうのです

 

 旅行中の多くの方が、黒のスーツケースをお持ちです。

白のスーツケースなら心理的には軽く感じられるのでお勧めです。

 

 他の色でも心理的な重さは微妙に異なります。

 

白と比べて黄は1.13倍、青は1.52倍、赤は1.76倍、紫は1.84倍といったように、明度(色の明るさ)の低い、暗い色ほど重く感じられるのです。

 

 当てる照明の色によっても、商品の見た目の重量感が変わります。

 

赤い照明のもとでは、より重く、緑の照明だとより軽く感じるため、デパートのショーウインドーなども、商品によって当てる照明の色が変えてあります。

 

  

  

 

 写真で見て分かるように、囲碁の碁石は、白と黒では大きさが少し違います。

 

黒の碁石は、白の碁石と同じ大きさにすると、小さく見えてしまうからです。

 

そこで見た目で同じ大きさになるよう、黒の碁石は厚みも直径も少し大きく作られているそうです。

 

 (参考文献「カラーマーケティング論」野村順一著 千倉書房 

 

   次回は「花札は認知症に効果がある」です

  

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