「大阪の風合い  五感で探る街と文化 第4章「大阪の「音」と遊び」

 

 第4章はピアニストの戎 洋子さんと、おもちゃデザイナーの加藤裕三さんのお二人 がピアノ演奏や歌も含めて「大阪の音と遊び」について、トークコンサートとなりました。

 

 先ずは、戎 洋子さんのピアノ演奏で「からたちの花」(山田耕作・作曲)を聞きました。

 

 テーマは「大阪弁をピアノで弾いてみたら」でした。

 

戎さんは、明治以降の国語教育では関西弁は、日本の中心の言葉だったと言われています。

 

 「関西弁は、音楽的な言葉です」と戎さんが言われると、加藤裕三さんから「大阪弁は母音の使い方が柔らかいので、感情がこめやすい。本音でしゃべる時は大阪弁が似合うと思う」の発言がありました。

 

 

 

 大阪生まれの作曲家 貴志康一は、吹田市で生まれ芦屋へ移られましたが、「月」の作曲や「赤いかんざし」の作詞作曲も手掛けておられます。

 

 そのころ、柔らかい大阪弁をしゃべられていて、ハンサムな容姿も加えてファンが多かったそうです。

 

「赤いかんざし」の歌詞に「赤いかんざし何で物言わぬ あたいがこんなに思てることも せめてお前がいわしゃんせ」とありますが、「いわしゃんせ」の「言ってほしい」という感じが言い終わった後にも残ります。

 

 

 

 また貴志康一の大阪ご当地ソングに「かごかき」があります。

 

「大阪の天神祭り」というイメージがあり、貴志さんの作詞で「ほいかご」が出てきます。

 

 当時、私も知らなかった作曲家・貴志康一は、今も心に残っています。

 

(参考文献)「大阪の風合い~五感で探る街と文化」

  編集 大阪府立文化情報センター

  発行所 東方出版

 

 次回は「赤い下着は健康にいい」です

 

 

 

 

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「大阪の風合い  五感で探る街と文化 第3章「これが新・おおさかの「味」食の風合い」

 

 第3章では三人のトークショウとなりました。

 

 生活文化研究家の熊谷真菜さん・博覧会のプロデューサーの高田佳子さん・伝承料理研究家の奥村彪生さんが、「食の風合い」とは何なのかをテーマにお話をされました。

 

 熊谷さんは「味覚を決めるのは、幼児の体験から」、高田さんは「うちで食べるものが一番美味しい」奥村さんは「うちの母親が料理は世界一やで」と話されました。

 

 幼児体験は刷り込まれていると言われています。

 

 赤ちゃんの離乳食から3歳くらいまでに、何を食べたかで決まるそうです。

 

 

 

 一番安定な状態にしてくれるのが、やはり母親の味です。

 

 

 

 

 食い倒れの大阪ですが、食道楽には遊びがあって、そこに美学があると言われていました。

 

「美学がないと道楽は育たない、単なる遊びではない」としてトークショーは終了しました。

 

 

(参考文献)「大阪の風合い~五感で探る街と文化」

  編集 大阪府立文化情報センター

  発行所 東方出版

 

次回は「大阪の風合い 五感で探る街と文化 第4章「大阪の「音」と遊び」です

 

 

 

 

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「大阪の風合い  五感で探る街と文化 第2章おおさか「風の誘惑」

 

 第2章おおさかの「風の誘惑」では、詩人の佐々木幹郎さんが講演をされました。

 

大阪は「すい」、東京は「いき」と言われていたそうです。

 

 

 

 江戸時代の大阪では「粋」がありましたが、「粋」を「すい」な人と読んでいました。

 

 この漢字を「いき」と読むようになったのは、18世紀の後半 江戸の深川からだそうです。 

 

 江戸の「いき」は色気があること、物事を良く知っている才能のあることなど、多くの意味があります。

 

 大阪の「すい」は狭い概念で「道楽」に近い意味あるそうです。

 

 道楽はすいも甘いも経験して物事すべてに知識のある人、そんな意味が込められています。

 

 古代の大阪は広く水に沈んでいたそうで、近世になってほとんどが埋め立てられました。

 

 古来「万葉集」や「古事記」「日本書記」にも、色々な仮説が出てきます。

 

 「古今和歌集」では紀貫之が「淀川のよどむと人は見るらめど流れてふかき心あるものを」と歌っています。

 

 

 大阪で育った私は道頓堀が大好きで、友人たちとも訪れて橋から流れる川を眺めています。

 

 道頓堀は江戸時代初期に安井道頓が開削して、大阪の運河をつくり歓楽街が出来たと言われています。

 

 大阪が誇る歓楽街であり、水の都としても知られ「なにわの八百八橋」としても「ロ」の字型に水のネットワークができています。

 

(参考文献)「大阪の風合い~五感で探る街と文化」

  編集 大阪府立文化情報センター

  発行所 東方出版

 

 

次回は「大阪の風合い  五感で探る街と文化 第3章「これが新・おおさかの「味」食の風合い」です

 

 

 

 

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「大阪の風合い  五感で探る街と文化 第1章」

 

 以前「大阪のイメージカラーは何色か?」をテーマに、大阪府立文化情報センター・多目的ホールで4回にわたり開催されました。

 

 初めに「五感で探る街と文化」のタイトルでシンポジウムをすることになりました。

 

会場は満席となり、皆さんが自由に意見を言われる心に残るイベントとなりました。

 

 

 

 このシンポジウムをまとめて「大阪の風合い~五感で探る街と文化」のタイトルで出版されました。

 

 第1章「大阪の色は何色?」について、紹介いたします。

 

 はじめに私がこのテーマで講演をさせていただきました。

 

 司会を担当した大阪府立文化情報センターの時岡禎一郎さんが「大阪はなぜグレーなのか?」と私の講演内容から、会場の皆さまに問いかけたところ会場からは5つの色がありました。

 

 赤・オレンジ・緑青・グレー・黄色の5色でした。

 

 コメンテーターの当時武庫川女子大学・生活美学研究所教授 角野幸博先生から、以前のアンケート調査によると大阪はグレーと赤が多く、東京は黄色・オレンジ・グレー、京都はグリーン・紫・茶・藤色、神戸はブルーが圧倒的に多い結果だったそうです。

 

 都会は一年中「ハレ」の状態であり、人はハレを求めて盛り場へ行くのです。

 

私は、日本人の色彩感覚はとても敏感であることを紹介しました。

 

 平安時代の襲色目(かさねいろめ)の十二単衣のように、宮廷の女性は色を重ねてその色合いを楽しんでいました。

 

 

 

 江戸時代は茶色が流行して、歌舞伎の「団十郎茶」や千利休「利休茶」などが流行していました。

 

 新橋の芸者が好んだ「新橋色」は鮮やかな紺色でした。

 

今では色が氾濫しているので、色に対して鈍感になっている気がしています。

 

 

(参考文献)

「大阪の風合い~五感で探る街と文化」

 企画  財団法人大阪府文化振興財団

 編集  大阪府立文化情報センター

 発行所 東方出版株式会社

 

次回は「大阪の風合い  五感で探る街と文化 第2章」です

 

 

 

 

 

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浮世絵の色」

 

 浮世絵はいつ頃からあったのか確定はできないと思いますが、歌川豊国の描いた「今様夏景色」の版画が有名です。

 

 江戸の末期を象徴するような、ほつれた髪や投げやりに羽織る藍染めの浴衣の美人画がありました。

 

 

 浮世絵独特の情緒ではなく、その色彩が現実に存在していると思わせる美人画と言われています。

 

 

 

 当時は、春信・歌麿・写楽・豊国・北斎という素晴らしい絵師が活躍していました。

 

 その復元や原画の色彩を再現するのが、本当に難しいと分かっています。

 

 当時は木版画だったそうですが、まず下絵を描く人がいました。

 

その下絵を版木に張って、それを彫り師が彫ります。

 

 彫りあがった版に摺師が色を付けて紙に摺るという工程でした。

 

 浮世絵版画を作る技術は、明治時代をこえて機械印刷に移っていきました。

 

ただ職人さんの世界は、明治以降も続いており現在も存続しているかもしれません。

 

(参考文献)「色彩から歴史を読む」

発行所 ダイアモンド社

監修者 神庭信幸・小林忠雄・村上隆・吉田憲司

 

次回は「大阪の風合い 五感で探る街と文化 第1章」です

 

 

 

 

 

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