「ゲーテが発見した補色」
色彩の歴史を学んでいて驚いたことは、補色はゲーテが発見したことです。
補色を発見をしたゲーテの逸話があります。
ゲーテはドイツを代表する小説家で「若きウェルテルの悩み」や戯曲「ファウスト」などが有名ですが、同時に自然科学者であり博識者でもありました。
1810年に「色彩論」(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)を発表していますが、この著書の中で補色の発見を書いています。
ある日ゲーテはお庭を散歩していて、美しい黄色いサフランの花が咲いているのを見つめていました。
そして目を上に移すと突然そこに紫色が見えたことから、黄色の補色である紫色の関係を知ったそうです。
補色は色相環の円盤で、向かい合った色同士が補色です。
また隣の色同士は、類似色になります。
この色相環は12色ですが、日本ではPCCS(色を表す表色系)を採用していて、色相環は24色で表しています。
色の組み合わせをする時、補色の組み合わせはコントラスト(色の対比)があって調和する色です。
主な補色は、黄と青紫・赤と青緑・青と橙(オレンジ)などです。
次回は「トマトの実験」です
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