こんにちは。
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事
色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。
昨日、建設現場にて深刻な事故が発生しました。
2名の方が亡くなられたようです。
建設現場では、事故を未然に防ぐための安全対策を行い、日頃から周知しているのも確かですが、人間ですから無意識のうちに不安前行動を起こしてしまうことがあるのも、また事実です。
私自身、2019年に実際に大規模な建設現場にて、現場で色がどのように役立つのかについて考察したいという思いがあり、現場の安全を守る「場内誘導」と「監視員」を行った経験があります。
その経験に基づいて、
今年の6月6日から7月18日までに、
「日刊建設通信新聞」にて全6回の連載、
を執筆しました。
その中でも述べていますが、
日本の建設現場では、「1人KY(危険予知活動・訓練)」
などさまざまな安全対策が講じられており、
作業員は本来の担当作業のほか、これらの対策に多くの時間
を割いています。
しかし昨日の事故を含め、昨今の状況から見てもここまで時間をかけても労働災害は、特にここ最近多いように思います。
近年、建設現場では人手不足が問題になっており、そうした環境では、作業が逼迫して多くの作業員が疲弊しやすい状況を作り出します。
安全対策に多くの時間をとられる状況は、決して望ましいものではありません。
色彩を活用することは、安全対策においても有用ですし、業務の効率化を図る上でも役立ちます。
また色は無意識にもはたらきかけるため、危険への注意を潜在的に促す効果もあります。
「《色》で築く現場の安全」全6回連載はこちらから一気読みできます。
もちろん色だけで全てが解決できる訳ではありません。
しかし、色彩を用いることは、危険を「見える化」し、業務をスムーズに進行するのを確実に助け、事故のリスクを軽減します。
他の業種でもその事例は数多く確認されており、色彩は多くの従業員の健康と福祉に役立てられています。
現場の安全のための色彩活用を願います。