諫早湾の干拓事業について、水門を5年間開け放つ、
という判決が出来ました。
この干拓事業が問題になった数年前、
私は大学で地球科学を専攻していました。
当時は、諫早湾の海の生命のサイクルが、人工的な水門によって
流れが滞ってしまい、海産物に大打撃を与えた、
というニュース。
これらの異変が、水門が出来てから起こった、ということで
漁業関係者がこの公共事業に異議を唱える。
しかし、国や工事業者は、
「工事と異変の関係性は認められない」
の一点張り。
いち地球科学者の卵(当時は^^;)として、
このニュースにものすごく憤りを感じたことを覚えています。
地球には、色々な流れやサイクルがあります。
大気や海流、生命の食物連鎖など・・・
それら、この星のすべての生命活動を、
「ガイア」というひとつシステム系、
ひとつのいのちとして捉える、という学説があります。
私は、これを勉強したくて、大学に行ったのです。
結局扱う範囲が広範すぎて、ひとつの学問体系に
収まらないので、ガイア理論のダイレクトな研究は出来ませんでしたが、
自分自身のミクロな分野の研究を通しても、
「地球のすべてのものがつながっている」
というのは、正しいように思えました。
話を戻しますと、諫早湾も、ある意味
完結したひとつのサイクル系なのでしょう。
その中のファクターをひとつおかしくしたら、
全体がおかしくなる(少なくとも、何かが変わる)のは
当然だと思うんです。
関係の漁業者の皆さんの生活を思うと、
大変お気の毒に思いますが、そういった次元以上に、
この問題はそれだけで終わっているのか?
と思わざるを得ません。
「風がふけば桶屋が儲かる」
と言いますが、思わぬ近くのサイクル系に
何か、影響を与えてないか、それが私たち(子供たち)の生活に
後々よくないものをもたらさないか、心配です。
「わからないけど大丈夫」ですすめたことが、
取り返しがつかない事態を呼ぶことは、ままあるのです。
自然は、そういう意味では、本来私たちの
手に負えるものではないのだと思います。
もちろん、工事をする方々の生活だってありますし、
公共事業を一辺倒に批判するのもどうかと思いますが
将来的に環境が駄目になっちゃ、どっち道
しょうがないでしょーよ! ・・・と思うのです(--;
国のお偉いさんには、長いスパンで将来を見据え、
物事を考えてほしいものです。