2020年7月7日(火)
昨日のあまりの寝不足と精神的な疲れにより、今朝は少しは眠ることができた。
なので、私の脳ミソが復活し、多少前向きなことを考えられるように。
まずは、ポスターだ。
前回脱走したときに、発見のきっかけになったのがポスターだった。
チラシはすぐに捨てられちゃうけど、ポスターはずっとそこに貼ってある。
毎日通る道に貼ってあれば、毎日見て、いつの間にか脳裏に焼きついていたりする。
だからポスターは、パッと見て、より印象に残るデザインであるべき、と前回の経験から得ていた。
前回の使い古しではなく、今回用に新たに作成し、今夜貼りに行こう。
そう思って、仕事開始前やお昼休みにせっせとパソコンで作り始めた。
いなくなった日の夜にAmazonで手配した、猫探しに欠かせないグッズであるセンサー付き赤外線カメラもこの日届いた。
家の敷地に置いた餌は、数時間でなくなっているため、誰かが食べていることになる。
それがゆうちゃんなのか、他の猫なのかが分からない。
このカメラはそんな時に使うもので、真っ暗闇でもセンサーで生き物を捉え、昼間のように明るく撮影してくれる優れモノ。
今日、仕事が終わったら色々設定しよう。
昨日よりはかなり冷静になれたので、今後の作戦を考えながら時間が過ぎていった。
夕方になって仕事が終わり、息子を保育園に迎えに行って帰ると、ペット探偵の上司さんと思われる人から電話がかかってきた。
おそらく50代くらいのおじさんと思われる声。
その人は、今までの猫探しの豊富な経験を交え、「急いで探せばいいというものでもない」
という理論を分かりやすく説明してくれた。納得がいった。希望が持てた。
なんとなく、この人は信頼できそう。と思わせるおじさんだった。
そして、その猫探しおじさんの右腕としてがんばっているのが、うちに来たあの若い探偵のお兄さんだそうで、それならこの人たちに任せようと思った。
猫探しおじさんの話を聞いて少し安心し、息子の自転車練習に付き合ったりする心の余裕が生まれた。
そのとき通りかかる近所の人から「猫みつかった?」と尋ねられる。
「まだです・・・。全然姿を現さなくて・・・」
近所に住んでいる友達からも
「近くに猫の世話をしている人がいるからその人にも聞いておくね!」
とLINEが来た。
娘のクラスメートのママからも、ゆうちゃんが行方不明であることを子供経由で聞いたらしく、「大丈夫?私自治会の班長してるから、この周辺の掲示板にもポスター貼るよ!」
とLINEが来た。
みんな心配してくれて、協力してくれて、優しい。。。
ありがたい。。。
前回の脱走時は、引っ越してきたばかりで近所に知り合いもいなくて、孤独な闘いだった。
でも、7年経った今はこんなにも味方がいると実感した。
あの時とは違う。
逃げた猫は同じだけど、明らかに環境は変わっている!!!
そんな風に周りに勇気付けられつつ、夕食を作っていた。
夕飯を待つ子供達はゲームに夢中。
もう少しでできあがる、という頃、不意に背後から・・・
にゃーん。
聞き慣れた鳴き声が。
私の背後には勝手口があって、そこは20cmくらい網戸にしていた。
その勝手口の外に、ゆうちゃんの姿があった。
!!!!
ゆうちゃん!!!
間違いなく、ゆうちゃんだった。
帰ってきたぁーーーーーー!!!!
でも、目が合って名前を呼んだらサッと逃げて、姿が見えなくなってしまった。
急いで家にいたユキちゃん(白猫)を2階の一室に閉じ込めてから、勝手口のドアを開け放った。
子供達に「ゆうちゃんが帰ってきたから静かにしててね!」と言うと、
小2の娘が「分かった!じゃあ私たちは2階で静かにしてるね!」と弟を連れて2階へ。
グッジョブ!
静かに音を立てずに、勝手口からゆうちゃんが入ってくるのを待った。
⑤へつづく。。。
↓勝手口はこんな感じになっていて、少し網戸にしていたところからゆうちゃんの姿が見えた。