リッカちゃんのひっこし-0128

この時期の自転車通勤には、手袋が必要だ。

久々の自転車通勤で、
レインコートとレインブーツはばっちりそろえたが、
手袋まで気が回ってなかった。

そろそろ買わないと2月はしばれそうだ、
と思っていた。


店頭には、どこにでもありそうな、
お手頃価格の手袋がいっぱい並んでいた。

正直 あまり好みのデザインはなかった。

その中でも、無地でシンプルなものを探していると、
"Teami"と札に書かれた手袋を見つけた。

値段もお手頃だし、
無地だし暖かそうだし、これでいいか、
と、何気なくとって購入した。


タグを切って、使える状態にする。
そのてぶくろには、手編みと書いてあった。

この値段だし、中国製だろうな。
と思いながら、

以前、テレビのドキュメンタリーで見た
中国の女の子を思い出した。

その番組は、田舎から親元を離れ、
家族のために一人都会へ出稼ぎに来ている
女の子の日常を放送していた。


あんな風に、中国のどこかにいる女の子が
ひと編みひと編み、
編んだものなのかもしれない。。。

そんな事を考えていたら、
タグの裏に書かれている文章に目が留まった。

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この手袋は私が心を込めて1つ1つ編み上げました。

熟練者でも1日に2双作るのが、精一杯です。

愛情と時間をかけた手袋で手と心を暖かく包み込みます。

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文章の下に、”制作者”とあって、
手書きで書かれた名前が印刷されていた。

想像していた矢先だったので、
なんだかものすごく感慨深かった。

自分の知らない、中国のどこかにいる女の子が、
日本に輸出する手袋を一生懸命編んでいる。

それはその子の仕事で、生活の一部で、
当たり前になっている事かもしれない。

毎度の事とはいえ出来た時はやっぱり
「できた~!」と思うのかな、とか、
勝手にいろいろ思い浮かべた。


もう一度しっかり手袋を見てみる。

確かに見た目手編みだけど、
編み目がきっちりそろってて、
形が整ってる。

ここまできっちり編めるようになるまで
どのくらいかかったのかな、
もうこの仕事は長いのかな、

これを編んだ子が、
どういう人でどういう生活をしているのかなと、
なんだか遠くにいる友達に会いたいような気持ちになった。


これから、

眠い朝も、
寒くて職場に行きたくない朝も、

落ちた夜も、
疲れきった夜も、
充実した日も、

職場と自宅を行ったり来たりして、
寒い朝や夜の自転車通勤を、
この手袋と共に、過ごしていくよ。


この手袋、編んでくれてありがとう。
大切にするね。