であい

お昼休み。
職場の近くの喫茶店に、ランチをしに行った時のこと。

お袋の味と言われるような、
健康志向のメニューが並ぶお店で、
カウンターに座って、ランチを食べていた。

そこへふらっと現れたひとりの女性。

カウンターにはひとりだったので、
自分は、食事を終えて隣の席に食べ終えた食器をずらして、
アイスコーヒーを待っていた。

すると、そのふらっとの女性が
私の食器を片付けていったので、

お店の方かと勘違いして
ひきつづきアイスコーヒーを待っていた。

そしたら わたしの隣の席に
その女性が座った。


自分がお店の方かと勘違いしたその女性は、
こちらの常連さんで、忙しいお店の方に代わって、
食器を片付けて自分の席を確保したのだった。

お店の方かとばかり思っていた自分は、
食器を自分のほうに引き寄せずに申し訳なかったと思い、
思い切って その女性に声をかけてみた。

「お店の方かと勘違いしてました。
 食器そのままですみません。」

すると、その女性はにっこり笑って、
「いいの いいの。」
と言ってくれた。

しばらくすると、お店の方が小声で、
その女性にわたしのことを
「お友達?」と聞いていた。(笑)

するとその女性は、
「今 お友達になったとこ。 ねー!」
と言ってくださったので、

わたしも嬉しくなって、
にこにこしながら「はい。」と応えた。



それからしばらく
その女性とはお会いできなかったのだけど・・・



今日は、最近お気に入りの昭和おじさんのお店へ
お弁当を買いにでかけた。

すると、そこで出迎えてくれたのは
昭和おじさん。 ・・・ではなく、

喫茶店で出会った、
あの ふらっとな女性だった。

聞けば ふらっとな女性は、
昭和おじさんの奥さまで、

わたしが最近お気に入りのこのお弁当屋さんを、
お二人で切り盛りされているという。

そっか そっか、
なんだか納得。

あたたかい昭和おじさんと、
素敵なふらっと女性。

とってもお似合いのおふたり。

こんなふたりが出会って一緒になるんだなぁ、
素敵なおふたり。
素敵なご夫婦。


そして、そのふらっとな女性から、
「お友達になりましょう。」とお誘いを受け、
今度二人で、初めて会った喫茶店に行くことになった。