緩和病院の見学 | コリンのブログ

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「膵腺房細胞癌」でこのブログにたどりついた方がいましたら、2014年5月20日以降の「お母さん」というテーマで書いてます。

6月22日(月)

緩和ケア病院見学① (自分の為のブログで長文です)

この先、母が動けなくなった時に築地に通うのは難しいので地元の緩和ケアのある病院を見学に行ってきました。こちらは、専門病院のホスピスとは違い、一般病院の緩和ケア科なります。

・先生も、看護師さんも、薬剤師さんも優しそうでした。
・つらくなったら24時間いつでも電話してきていいとのことでした。
・個室なら、家族も泊まれるとの事でした。
・母を見る限り、あなたはまだまだ大丈夫だから、やりたいことをやって下さい。その為のサポートはやらせてもらいますとの言葉でした。
・ただ、死ぬという事実は避けられません。このことは健康な誰にでも言えることで、私(=先生)が事故で先に死ぬかもしれない。それは誰にもわからない。だから、やりたいと思う事を想い残さずやるようにして下さい。仕事がいいなら仕事をする。遊びたいなら、遊びつくす。何もしないで家にいたいなら、家にいる。ダメなことは何もないから、好きなようにして下さい。そして体が辛くなったり、もうダメだと思ったら、いつでも入院してもいいですよ。入院して、様態が落ち着けばまた退院して家に帰ることもできるから、心配しないでくださいと言ってました。
・この病院は、今年の12月に新しい綺麗な建物になる予定でした。だから、母も綺麗な病院を楽しみにしていました。でも、東洋ゴム・・・完成が来年5月になったそうです。

6月23日(火)

夕べ、痛みが治まらないと電話がありました。前回6/8(月)に病院に行ってから、ベースのオキシコンチン5g→10gにし、オキノーム2.5g→5gになってます。それでも、ここ数日痛みが抑えられず、オキノームが足りなくなるので、明日コリンが貰いに行ってきます。

食事もとれなくなってきました。吐き気があるのと、食べると痛くなるので、食べたいと思わないそうです。1日に食べる量は、朝はおかゆ茶碗半分、昼はパン半分とジュース、夜は食べずに寝てしまう事が多くなりました。この量では栄養が取れなくて、体力が落ちてしまいます。今週は仕事を休ませてもらうことになりました。この一週間で、体力を戻して食事もとって、痛みも抑えられれば来週から仕事も行きます。
寝ながら母が「・・・しょうがないな・・・。」と独り言をいってました。

母は、本音ではとても怖いんだと思う。痛みやこの先どうなっていくのか、怖いのだと思う。怖いから、病院に行くと「大丈夫。仕事にも行けてる。食べる量は減っても、体力はある」と先生に言ってしまうんだと思う。痛みがでたらその対処療法しかないことは頭でわかっていても、心は怖さでいっぱいなんだと思う。それに対して、コリンは話を聞くことしかできない。オキノーム飲んでね。どれくらい痛い?御飯食べられる?とか聞いたりするだけで、何もできない事は仕方ないよね。
誰にでもある「死」だけど、間近に「死」を感じている今、目の前に確実にくる「死」を感じている今、怖くない人間なんていないのではないか。恐怖は人間の本能だから、怖さを怖くなくなるように、いろいろな理由を自分なりにこじつけるのではないだろうか。
わからない・・・。それは、今のコリンにはわかならい。いつか自分が死ぬ時がきたら、少しは理解してあげられるのかな。