金子哲雄の妻の生き方 | コリンのブログ

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「膵腺房細胞癌」でこのブログにたどりついた方がいましたら、2014年5月20日以降の「お母さん」というテーマで書いてます。

先日、金子哲雄さんの「僕の死に方」を読みました。そのあと、奥様である金子雅子さんの「金子哲雄の妻の生き方」を読みました。

126ページ
 「最後の気遣い」
今は確信しています。
先に逝ってしまう人が最後にできることは、愛する人にわがままを言うことだ、と。「してあげられる」ことを、用意してあげることだ、と。
(中略)
「あれが食べたい」でもいい。「家で死にたい」でもいい。自分の本音を少しでも伝えてあげる。そのことに、看病している側は、安心するのです。


コリンは、この言葉が妙に納得できました。
患者側は家族に迷惑をかけたくないと思うようですが、看病する側としては「してあげる」ことによって安心を得られるのだと思います。時々「してあげる」ことの比重が大きくなってしまうと、逆に病気を意識させすぎてしまい、まだまだ動けるのに本人の仕事を奪ってしまうことになりかねません。だから、できることは自分でやってもらい、して欲しいことは何でも言って欲しいです。言ってくれれば「ダメならダメ」って答えがでるけど、家族を思い何も言わなかったら、お互いがお互いを想いすぎて全然逆の間違った方向に進んでしまうこともあり得ると思います。

だからお母さん、ダメな事は無理だけど、出来ることは何でもするよ 利尻・礼文の旅行は予定通り行くからね やりたいこと、楽しい事をやってるうちに、元気になるから心配しないで