現代社会は不安や恐れ、または緊張を強いられる要因に満ち溢れています。

日々の生活、家族のこと、お金のこと、老後のこと、地域内の居場所、家内安全、町の安全、国家の安全、などなど。。

さらに、化学物質、大気汚染、電磁波、ウイルスの脅威なども、普段そんなに意識していなくても身体はストレスと認識し、気づかないうちに筋肉を緊張させているかもしれません。

顎、目、眉、首、肩、腕、胸、腹、足の筋緊張レベルは習慣となり、ついには緊張していることに気づかなくなります。


そこで、腹筋の慢性的な収縮がもたらす、ED(勃起不全)と痔への影響についてまとめてみます。

腹筋の慢性的な収縮は、胸壁を脚の付け根と恥骨まで下げるだけでなく、恥骨と尾骨の間、会陰を含む骨盤底筋群を緊張させます。また、腹腔内圧による収縮により、尿道口と肛門の括約筋が反射的に収縮します。ペニスやクリトリスに通じる血管周辺が慢性的に硬くなることで、血流と神経伝達が遮られ、勃起できなくなります。

EDは、腹部と会陰部が慢性的に収縮している人によく起こります。そういう人は不安感で呼吸が浅いかもしれません。問題は、典型的な心理的な問題かもしれませんし、コントロールできなくなった筋肉の反射的な問題かもしれません。


腹部-会陰間の慢性的な収縮は肛門を収縮させるので、その緊張は途切れることなく、排便中も弛緩することはありません。これは、肛門の括約筋をとてつもなく圧迫し、血管を傷つけ、痔になります。

解決する方法は明らかで、肛門/会陰部の収縮を緩めることです。肛門を切って伸ばして化学的に治療しても問題の解決にはなりません。なぜなら、問題は機能であり、構造ではないからです。


冒頭に述べたストレスに対する無意識レベルの筋肉の反射を解除してあげることで、肛門の収縮が和らぐだけでなく、性的能力が高まり、呼吸は深まり、心機能が高まるなど、他にもたくさんの効果が見られるでしょう。


「ソマティクス」トーマス・ハンナ著 参照



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