思考を鎮めるため、またこころを落ち着かせるために瞑想に取り組まれる方が増えてきました。

「マインドフルネス」という言葉も出てきて、少しずつ社会に浸透してきているように感じています。


マインドフルネスとは、思考やこころが静かになっていて、自分の内側、外側で起こっていることに正しく気づいている状態を指します。


心理的・身体的健康や良好な人間関係、冷静な意思決定、仕事や学業への集中、全般的な生活の向上などに効果があるとして注目を集めています。(byウィキペディア)


瞑想=マインドフルネス、ではありません。

瞑想は、マインドフルネスの状態に入るための方法の1つです。



しかし、ここで1つ気をつけたいことが。。

瞑想を通して、「解離状態」に陥っているのではないか!!??ということです。

僕もかつてそうでした。

瞑想をして、マインドフルネスに入っているつもりが、実は解離していたのかも?と今では思います。


では、「解離」って何でしょうか?

解離(かいり、英語: Dissociation)とは、無意識的防衛機制の一つであり、ある一連の心理的もしくは行動的過程を、個人のそれ以外の精神活動から隔離してしまう事である。

抽象的に表現するならば、感覚、知覚、記憶、思考、意図といった個々の体験の要素が「私の体験」「私の人生」として通常は統合されているはずのもののほつれ、統合性の喪失ということになる。

その中には誰にでも普通にある正常な範囲のものから、障害として扱われる段階までを含んだ幅広い解釈があり、解離を主として著しい苦痛を伴うものは解離性障害に分類されるが、こうした症状は他の障害や、身体疾患でも生じる。(ウィキペディアより引用)


めちゃくちゃ簡単に言い替えると、意識がこころや身体から離れた状態。感覚や感情から切り離された状態、と言うとちょっと乱暴すぎるでしょうか?


マインドフルネスでは「気づけて」いますが、

解離していては、自分の内側、外側で起こっていることに気づけません。


では解離はなぜ起こるのか?

無意識的防衛機制の一つとあるように、心理的・身体的につらい状態にさらされると、それに耐えられずこころや身体の外に避難するんですね。そうして感じないようにします。

辛い状態にうまく対処できない幼少期に起こりやすく、大人になってからもそのパターンが残っているケースが多いように思います。


もし、「瞑想」していて、ふわっと何もない空間に入れて気持ちよかった~、だけなら「解離」していたのかもしれません。


解離は、かつての避難所でもあったわけですから居心地がいいのだと思います。一度回路ができると、「瞑想」やちょっとしたストレスがかかったときに、スッと解離状態に入りやすいのでしょう。


例えば、高校生の息子がいるのですが、2人で話をしているときにちょっと小難しい内容になると、ふっと目の前から彼の気配が消えることがあります。目の前に身体はありますが、意識がどこかに隠れてしまったというか、聞いているのかいないのかわからない、人形に話しかけている感じになります。彼の場合は、生まれてくるときに一度死にかけていることが原因だと思っています。


また、夕食後の団欒のときに、中学生の息子が母親に話しかけているのに反応しなかったり、僕が「〇〇しといてくれる?お願いね?」と言って「うん」って返事をしてくれてこっちは安心していたのにやってくれていなかったり。。(生返事??)いわゆる「ぼーー」っとしている状態で、(もちろんそういう時間も大切で僕もクライアントさんにそういう時間を持つことをおススメしていますが)、家族の目の前でそれが頻発してしまうと困ってしまいます。(笑) 

妻の場合は、子どもの頃お義母さんがかなり厳しかったことを引きずっているように思っています。ピアノの先生だったお義母さんのもと練習していた際、間違えるとスリッパで叩かれたとか。。スリッパを持って背後に立たれていたらしいんです。

まだ妻と知り合って間もない頃、「わたし、子どもの頃夜中に夢遊病者みたいに走り回っていたの。。朝起きたときは覚えてないんだけど。。」って話してくれたことがありましたが、今となればいろいろとつながるところが見えてきます。(夢の中で逃走反応??)


僕の場合は、昔よく瞑想ワークをしていて、それなりにスピリチュアルな体験もありましたが、半分くらいは解離だったなと今では思います。(笑)


いかがでしょうか?初めて「解離」という言葉を聞かれた方はどんなものかイメージしづらいかもしれませんが、結構身近にあるものだと思われませんか?

かつては「避難場所」として大切な役割を果たしてくれていた「解離状態」ですが、より豊かな人生のためならマインドフルネスの方にチャンネルを切り替えたいなと、僕は思いますがあなたはいかがですか?

そのためには「エンボディメント(embodiment)」が必要です。

embodiment とは、em(入る)+body(身体)+ment(~こと)で、「身体に入ること」すなわち「身体性」を取り戻す、という意味です。

そらとりがかつてから大切にしているところですね。


自分の感情や感覚、周囲で起こっていることに正しく気づいている状態。。


静かに座っている人がいたとして、そっと声をかけても気づかない人は解離してるかもしれず、逆にマインドフルネスにある人は、あなたが声をかけてくる前にあなたの意図を察して、あなたに視線を向けてくれるかもしれません。



さらに、もう1つ、よく似た質感の状態というか、マインドフルネスのさらに奥にあるものというか、マインドフルネスを大きく包むものというのがあります。「ワンネス」です。

ワンネスとは、全ては一つであること、その感覚をいいます。 宇宙も地球も自然も人も全てが繋がって一つであり、エネルギーにおいて共通である、という意味です。 スピリチュアル世界でよく使われる概念であり、哲学や仏教においても似た解釈があります。


ワンネスについて、僕も語りたいことがたくさんありますが、また別の機会にします。

「ワンネス」と検索して一番上に出てきたマイナビウーマンの記事のリンクを貼り付けておきますね。(⤴クリックしてください)


読み進めていくと、「ワンネスを体験するために試したいこと6つ」として、一番目に「毎日瞑想すること」とありました。そこに戻るんかーい!!ですよね。。(笑)


また書きます。




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