3月3日の午前2時前


ココちゃんが小刻みな咳をしながら


歩いている音で目が覚めました。


苦しいのか


ひんひんと咳をしながらずっと歩いています。



少しの間暗闇の中


咳が治るのを待ちましたが様子がおかしい。


電気と暖房を付けてココちゃんを抱っこしました。


ベッドに連れてきて布団でくるんで背中をさすりました。


ひんひんと苦しそうな小刻みな咳は止まらない。


口元を少し指で開くと、白い泡が出ていました。




発作になっちやったの



午前2時過ぎの深夜です。


少し悩んだ後

動物病院に電話しました。


何かあったら真夜中でも電話するようにと

先生から言われています。

留守電にココちゃんの状態を説明していれて電話を切りました。


先生からの折り返しを待つ間に


歯を磨き着替えてリュックを用意。


その間もココちゃんはずっとひんひんと咳が出続けています。


そして先生から電話があり


今から来てくださいとのこと。




先生ありがと



ひとりの夜でしたので家に車はなく


タクシー会社に電話しましたが予約でいっぱいとの答え。


即、腹は決まりました。



真夜中2時過ぎ



猛然と


ココちゃんをカシミアのマフラーに包んでリュックに入れて


カイロをリュックの外にベタベタ貼り


背中に背負って自転車で動物病院に向かいました。



ココちゃん大丈夫だよ、大丈夫だよと声をかけながら。


真夜中の街を自転車を漕いで


ついた動物病院は灯りが灯っていて


扉を開けると

動物病院の先生は昼間と同じように優しく迎えてくれました。






また肺水腫でした。


今回は一週間前のときより重篤。


注射を三本打ってもらいました。


先生に真夜中にすみませんと謝ると


仕事ですから


とにっこり。



またココちゃんを背中に背負って


まだ寒い早春の真夜中の街を走って帰ります。


寒さはまったく感じなかった。



家の近くに来た時


走っている真正面の南の夜空に


明るい半月が浮かんで見えました。



ココちゃん、月がきれいだねキラキラ



と咳が治って静かにしている背中のココちゃんに話しかけました。


こんな時なのに


月は魔法のように美しくて。


不安な心を月の光が洗い流してくれました。




ココちゃんと出会えて

こうして一緒にいれて幸せだなぁ。




思うのはただそれだけ。



ココちゃんを背負ってふたりで見る月。


何があっても幸せだったことは変わらない。



神社の角を左に曲がります。


リリとエミリが待ってるね。

心配してるかな。


もうすぐお家だよ。




月がきれいだね、ココちゃん。







ココリリエミリまじかるクラウンふんわりリボンぽってりフラワーは元保護犬です飛び出すハート


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