おひげ動物病院
もちろんわたしが勝手に呼んでいる病院名。
神奈川に住んでいた時に
先代のノアとクレールがお世話になった病院です。
おひげを生やした院長先生と
背の高い奥さま先生。
ふたりの獣医さんで診察されていました。
ノア🌈とクレール🌈
3歳と1歳くらい
20年前。
ノアを飼い始めてすぐに行った病院2件が
立て続けにノアにもわたしにも合なくて。。
ノアは唸るわ
わたしも信頼できないわで。
獣医さんというものに不信感を持ったまま
扉をくぐったおひげ動物病院。
素晴らしい病院でした。
無駄な治療はせず
ノアもクレールも小さな頃は
病気に罹りながら免疫ができていくんですよ
すぐにオロオロする
わたしが心配しすぎないようにと、諭してくれました。
ノアがお散歩中に、近所の犬に唇を噛まれて裂けてしまったときは
全身麻酔はしない方が負担が少ないから
このまま縫いますね。
ノアくん、がんばるんだよー
そう言って奥さん先生がノアを抱えて奥の部屋に消えて行きました。
怒りんぼのノアなので
麻酔なしなんて、、そんなこと出来るのか
噛みまくるんじゃ。。と不安に思いながら待合室で待っていましたが
奥の部屋からは何も聞こえず。。静かなまま。
しばらくして、神妙な顔のノアが
にこにこ顔の奥さん先生に抱っこされて出てきました。
全身麻酔無しで(たぶん部分麻酔のみ)
唇は何針か縫ってありました。
そして奥からおひげ院長先生もニコニコしながら出てきて
ご夫婦で
かなり裂けてたけどキレイに縫えましたよ！
いいこでしたよー
ノアくん、偉かったよー
がんばったねー
何度もノアを褒めてくれました。
オレがんばった！
ノアの大事なとこ、(たまたま)が赤くなったことがあり
慌てて診てもらいましたが
軽いのでこれくらいなら
メンタム塗ってください(驚
と投薬なし。
先生たちは
ジャーマンシェパードと
確か保護犬のチワワが家にいて
シェパードちゃんがチワワにやられっぱなしなのよと、笑って話していました。
病院では猫がいて
いつも奥さん先生のあとをついて回っていました。
ちゅーる乗せないと食べないもん
ある日
飼っていたコザクラインコが卵詰まりかと心配になり
おひげ動物病院に連れて行きました。
病院は空いていて、患鳥はウチだけ。
卵詰まりは割らないで押すのがなぁ。。
そんなことを言いながらも
先生たちもリラックスして診察してくださいました。
診察の結果
たぶん、卵詰まりはしてないと思いますよ。
とおひげ院長先生。
隣にいた奥さん先生が言いました。
もし専門病院で診てもらいたなら✖️✖️にあるけど。。
色々されちゃうのよ。
優しい瞳で私を見ました。
それがこの子の幸せかなって思うのよ。
おひげ院長先生も
この子たちにとっては
怖くて痛いだけだから。
辛くて嫌なだけで
この子は何されてるか分からないでしょう？
何をすれば、どうするのが、
この子たちの幸せなのかってことだよね。
このまま様子見がいいと思うよ。
たとえ短い命で亡くなったとしても、飼い主さんと一緒にいれれば、幸せなのよ。
この時のふたりの獣医さんの言葉が
胸に響き染み渡り
わたしの動物に対する考え方の基本になりました。
先日。
おひげ動物病院は閉院したと知りました。
おふたりともわたしよりずっと年上でしたので
閉院は当然と言えば当然。
でも、深い喪失感にやるせなくなってしまった。
引っ越しの際
お礼も言わずに来てしまったことが悔やまれます。
クレールが２歳くらいのとき
この子は心臓が、、
今はまだ気にしなくていいですよ
そう穏やかな口調でわたしに言ったおひげ先生。
ノアが仔犬のとき
分離不安がひどくずっと吠えていて
困ったわたしはおひげ院長に相談しました。
すると先生の顔が険しくなり
ずっと犬のことを考えているからですよ！
離れていてもそれが犬にも分かるのです！
意識を切りなさい！
と珍しく強い口調で言われました。
半信半疑でしたが、、本当に困っていましたので
出かけているとき出来るだけノアのことを考えなくしたら
ある日家に帰ったら
ノアはケージの中で眠っていました。
おひげ院長先生と奥さま先生。
どうかお元気でいて下さい。
先生たちのおかげで今のわたしと
ココリリエミリがいます。
意識を切れと言われたわたしだけど
今はお二人に感謝の気持ちを送ります。
どうか伝わりますように。
ありがとうございます。
ノア🌈クレール🌈の可愛い妹たち
ココリリエミリはもと保護犬です
