文豪・池波正太郎さんによれば、映画なら「わずか二時間で隣の人がやっているのを見るように人生を見られる」とか。(『映画を見ると得をする』より/新潮社)
つまり入場料さえ支払えば、たった二時間でいながらにして何千キロも離れた外国に旅行ができるわけだ。
先日、アカデミー賞を受賞したウディ・アレン監督の『Midnight in Paris』をみたけれど、まさしく氏の言葉通り。パリのすばらしさをウディ・アレンは惜しむことなく披露してくれていた。エッフェル塔、セーヌ川、ムーランルージュ、ヴェルサイユ宮殿にアールヌーヴォーの室内装飾が目を惹くマキシム・ド・パリetc・・・・・・ その魅力がスクリーンから伝わってきて、私は夢見心地状態。
しかも主人公のギルが1920年代のパリにタイムスリップまでしてくれたものだから、ヘミングウェイ、F・スコット・フィッッジラルド、ダリにルイス・ブニュエルにピカソと
偉大なアーティストにまで会えてしまった!
まるで本当に旅行した気分になってしまって、私の頭の中は「パリ♪ パリ♪ パリ♪」とフリーズ状態。
ああ、またパリに行きたい。
それが無理ならもう一度この作品をみて、パリ旅行を疑似体験したい!!!。
http://midnightinparis.jp/