養老孟司×C.W.ニコル 「「身体」を忘れた日本人」 (山と渓谷社)
ニコルの対談集といえば何と言っても開高健との「野性の呼び声」(集英社文庫)ですが、こちらも面白い。もちろん対談相手が開高から養老に代わっているので文学寄りだった部分が科学寄りになっていたりするのですが変わらずニコルの話は面白い。
対談集なので一つのテーマに対して結論が出るまで徹底的に!・・・というのではなくて、何か一つの問題にそれぞれ解決の方向性をだしあって・・・という感じ。
ちなみにテーマとなる章立ては・・・
1.森と海と川のこと
2.食べること、住まうこと
3.子供たちと教育のこと
4.虫のこと、動物のこと
5.五感のこと、意識のこと
6.聞くこと、話すこと
7.これからの日本のこと
・・・とこうなってます。タイトルが示す幅広い内容に及んでいるので読み飽きません。逆に興味の無い項目が含まれている可能性もありますがそんなものはナニ、読み飛ばしちゃえばいい。全く問題なし。
特に最終盤登場する”もう一歩先を考える”という表現、ピタッと来ました。(何を指すかは記しませんが近年、もしくは最近頻繁に話題になるアレやコレですよ。)
非常に優秀な対談集、です。
しかし。
二人とも高齢なのである程度言いやすいのでしょうが「年寄りが死ぬのを待つほかない」とか思いの外乱暴な表現も結構登場。や、ニコルは以前から”武闘派”ですか。
学校の先生とか「バカだから話したくない」とか言っちゃうんですもの。(笑)
高齢の為直接話を訊ける機会もそう多くないだろう・・・と昨年、直接講演を聴きに行ったりもしましたが、まだまだ大丈夫そうです。