「パニック・裸の王様」 (新潮文庫)
ジツはワタシ、小学生のころから塾に通っていた。そのテキストの一角に「裸の王様」の抜粋が載っていたのです。
もちろん小学生時分、複雑な表現のテクニックなんて判る筈もなく。
とにかく文中にあった町はずれの池の中の表現が美しかったんです。
(新潮文庫版P.148の部分ですね。)
その頃はもう川遊びを卒業して釣りにハマっている頃だったかな?自分の通ってきた世界だったのでその美しさ、表現の凄さが判ったんでしょうね。
ワタシが住んでいたのは東京でも大分外れの自然豊かな町。それでも開高が描く風景は既に失われていたように思います。ギリギリで手が届かなかった世界・・・それだけに憧れも強かった、というか。
いいなぁ、こんな池で遊びたい・・・そんな思いで何度もテキストに目をやりました。
(周囲からは、勉強をしているように見えたかもしれませんね。 笑)
こんな表現を・・・文を書く人なら他の本も面白いはず、と図書館通い。
そうするとあるじゃないですか・・・「オーパ!」に「もっと遠く」、「もっと広く」。
美しい文章に美しい写真つきなのですからその後はもう押して知るべし・・・ですね。
自分の人生に最も影響を与えた作家であることは間違いありませんね。