何となく明けてしまった2015年ですが
今日は去年見つかった脳転移巣の放射線定位照射の効果測定の
頭部MRI検査を受けました。
その後の診察時にお願いして,2014年12月22日の検査,全脊椎MRIと胸腹部骨盤CTの
検査結果(最終診断)のレポートをもらいました。

今日のMRIについて,これは一次診断なのですが
画像は以下の通りで

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左下が2014年8月,発見当初の画像(放射線治療直前には,この40倍に増大していた)
左上が2014年10月,放射線治療後8週間経過した画像
右上が今回の画像。
H先生の(一次)診断によれば,周囲の浮腫を含め転移巣は消失。
今回の治療でも「CR(Complete Response:完全奏功)」を得られました。
また,2012年に治療し消失した転移巣も含め,新たな転位を指摘できないそうです。
2012年以来ずっと観察を続けてきたので,今回も早期に発見することができ
適切な時期に,適切な治療ができたので,CRを得られたようです。

去年の12月に行った全脊椎MRIの検査の結果については
頸椎の変形や脊柱管狭窄が見られるものの,癌とは無関係で
転位は指摘できない。とのことです。
骨転移が無かったことは嬉しいのですが,今回の検査では,ずっと続いている
手足の麻痺に近い痺れの原因は分からなかったと言うことで
スッキリしません。やはり,L-OHPの末梢神経障害が考えていたよりも
ずっと酷く,不可逆的な変化として今後も残るのかも知れません。

MRIと同じ日に行った胸腹部骨盤CTの検査結果については
左肺門にある転移巣は「縮小を維持」だそうです。
2012年の時とは違い,今回はスッキリと消失というわけには行きませんでした。
治療効果としては「PR(Partial Response:部分奏効)」を得たといったところなのでしょうか。
加えてレポートには「右肺底部に新たな濃度上昇を認める」とありましたが
新たな転位とは言えず,おそらく炎症性変化だろうとのことですが
今後もフォローが必要なようです。

そして禿げについて。
これまで6サイクルの治療を受けたのですが
どういうわけか,脱毛が止まりました。
あらかた抜けた後なので,脱毛が止まったから嬉しいと言うことはなく
ただそれでも,部屋の掃除が楽になるかなといった感じです。
気のせいか,黒い髪は抜け,白髪ばかりが残り,鏡で頭だけを見ると
実際の年齢以上に年寄りに見えます。

去年の再燃以来,一通り行った治療の結果はやはり
思ったよりも良好で,すぐに死んでしまうようなことは無いようですが
愛犬が死んでしまって以来ずっと,何だか色彩の無い世界で過ごしているようで
たとえ嬉しいことであっても,それを素直に喜べないような状態が続いています。
休止している趣味のいくつかを再開して,もう少し減り張りのある生活を
心がけてみようかな。などと考えています。
その為に,いろいろと準備はしているのですが,世の中うまくいきません。


今日も怠さがあるくらいで体調は万全。
思った通り診察前の血液・尿検査には異常は無く
予定通り第6サイクルの治療を行った。

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問診時に口内炎と手足の過角化の話をしたところ,今回から5FUの急速分静注が減薬された。
自分では耐えられる範囲だと伝えたつもりだったのだけれど
「長い治療になるのでムリはしないように」とのこと。
急速静注分の減薬でどれほどの治療効果の減弱があるかは不明らしいけれど
前回のCTの結果で効果が見られているので,あまり心配しないでよいと。
いずれにしても,次回は治療の他に全脊椎MRI・胸腹部骨盤CTの画像診断があるので
そこではっきりするに違いない。
当初からの予定通りであればすでに,第6サイクルが始まっているはずなのですが
治療周期に変更が加えられました。
書きか忘れてしまったのだけれど,第5サイクルから3週おきの治療になりました。
第4サイクルの最後の日(休薬中)の日まで,口内炎が残っていたことと
怠さがなかなか抜けないこと,CTの結果がまずまずだったこと
これらが理由なのですが,アバスチンの半減期から21日以上は空けない方が
良いのではないかと,そんな理由から3週おきと決定されました。
減薬するよりも,治療効果の持続を期待できるとのことです。
ちなみにアバスチンの半減期,はおよそ10日と言われているそうです。

第5サイクルは,口内炎があまり良くならないうちに始まったのですが
予防的にイソジン,口内炎が起きたらアズレンでうがいするように指導され
実際には,第5サイクルの点滴中に口の中が腫れぼったくなってきてしまったので
日に数回,アズレンを含むうがい薬で口をゆすぐようにしたところ
5日目くらいには,ずいぶん改善され,いや,あまり酷くならず7日目には
全く気にならない程度になりました。
口内炎と聞いて「取るに足らない副作用」と捉えていましたが,実際に起きてしまうと
味の濃いもの,常温以外の(熱い或いは冷たい)ものが食べられず,酷くなると
固形物が炎症箇所に当たり,食事そのものが憂鬱に感じるようになったりして
僕は我慢してなるべく通常食を食べていましたが,人によっては
十分な食事が摂れずに,体力を落としてしまったりするのでは。

禿げの話。
頭髪の本数が減ってはいても,やはり伸びてきて,何というか見た目が
「日向の出窓に忘れられている椰子の実の置物」のようになってきてしまったので
怠さのあまりない日に散髪することに。今回は思い切って,全体を2mmまで切りました。
見た目は椰子の実よりずいぶんと良くなったようです。
男であれば,禿げた禿げたと笑っていられますが
女性にとってはかなり深刻な問題だと思います。


FOLFIRI+Bev第5サイクルの15日目
だるさや疲れは概ね5日くらいから軽快し
ぱっと見,癌患者とは思えないくらい元気に過ごしています。

第5サイクル前の血液検査の結果と最近のサマリ
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早いものでボニーさんが死んでしまってから100日を過ぎました。
大腸癌だと分かってから5年4ヶ月21日
再発し治癒切除不能だと分かってから2年7ヶ月18日が過ぎようとしています。

大腸癌だと分かった頃にはまだ,保険診療ではできなかった遺伝子型の検査
これが一部できるようになってきています。
僕の癌の遺伝子型はKRAS野生型,BRAF変異型で,この組み合わせは大腸癌患者全体の
およそ15%をしめるそうです。
この組み合わせの特徴は,薬剤耐性を示し予後不良であることが多いらしく,僕自身も
ご多分に漏れず再発転移を繰り返しています。
そして今回(11月10日)のCTの一次診断結果なのですが
左肺門のリンパ節の腫脹はとれてきているようです。
どこまで縮小するかは不明なのですが,咳は止まったし息切れも改善されています。

WCGC2014でも話題になっていた早期縮小(ETS)と効果の深さ(DpR)の物差し
「ベースラインから6週目での評価」よりは少し期間は長いのですが,やはり
治療の効果が早く,強く表れていることは心強いです。

気の早い僕は,今回の治療でまた完全奏功(CR)を得るとした場合,維持療法には
どんな薬を選ぼうかと考えたりしています。(イリノテカンには蓄積性の毒性はないので
FOLFIRIのレジメンで続けるべきと,医師は言っていますが・・・)

頭が禿げるだの,だるいだの疲れるだのと言いながらも
今のところ効果は出ているので,一次導入でのFOLFIRI+Bevの治療成績を参考に
僕の場合,二次導入だとは言え,少なくとも6ヶ月,最大の見込みで30ヶ月程度の時間を
手に入れられたのでは無いかと,そんな風に考えています。
たとえ仮に治療継続中に増悪を見たとしても
ロンサーフやレゴラフェニブという手も残されているし。

FOLFIRI+Bev第4サイクルの7日目

第4サイクル開始前の血液検査の結果と最近のサマリ
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特段変わったことも無く,変わったことが無いことはありがたいことです。
唯一の変化と言えば,治療開始前にどうにも止まらなかった咳が
近頃はほとんど出なくなったこと。治療の効果だとありがたいのだけれど。

抗がん剤治療の副作用は,人によって出方や強さも違うので
「僕の場合」は,ということですが,今のところの副作用をまとめてみると
①イリノテカン注射開始時の早発性の下痢
②次第に強くなってきた手掌の色素沈着
③5日目頃からの口内炎
④ずっととれないダルさと疲れ
⑤脱毛

①の下痢については,イリノテカンの特徴で注射開始後,一時的に
コリン作動の反応を起こし,発汗があったり消化管の蠕動が昂進されたりするらしく
治療後すぐか24時間以内に起き,多くの場合,数時間で治まる副作用です。
薬の作用で勝手に胃や腸がグルグルいいだして,消化が済んでいないのに追い出されてしまうため
下痢となるそうです。このとき胃に何かを入れておかないと痛くなったり(心窩部痛)もしました。
早発性の下痢に対して,遅発性の下痢という副作用もあるのですがこれは
違った仕組みで,イリノテカンが肝臓で代謝されるときに”活性代謝物SN-38”というモノに変化し
それが胆汁と一緒に分泌されて腸管を障害することがあるということです。
ひどくなると危険な副作用だと言うことですが,幸い僕の場合
この遅発性の下痢は起きていません。
食が細かったり便秘気味な人は,SN-38なるモノが腸内にとどまる時間が長くなるため
注意が必要だと言うことです。

②の色素沈着については,5FUの副作用だと思うのですが,同じFP系のXelodaでも出ていたので
あまり驚いていません。Xelodaよりはいくぶん酷く,手のひらが真っ黒です。
いまのところ感覚の異常や,過角化は起きていないので,手掌足底症候群と言うほどでは
ないようです。ただ,レジでお釣りをもらうとき少し恥ずかしいかも。

③の口内炎については,これもたぶん5FUの副作用だと思うのですが,やはり5日目頃から次第に痛くなってきて
その後7日くらいで治まっています。痛いと言っても,ものが食べられないほどではなく
刺激の強いモノを口に入れると傷む程度で,我慢できる範囲です。

④ダルさ⑤脱毛については抗がん剤治療をする以上,避けられないことなので
我慢するしか無いと考えています。


以前行ったXelox+Bevの導入から維持療法の時(2012年4月頃から2013年12月)にくらべ
今回は随分落ち着いて治療できているように感じます。
副作用はあるけれど,耐えられないほどではないし,なによりこの先どうなるのか
おおよその見当がつき,そのときの支度を概ね済ませているということが
精神的な影響として大きいのかも知れません。思えば
前の治療の時は,いまだサラリーマンとして第一線にしがみついていたし
いろいろな状況のバランスをとることが難しく,それが大きなストレスだったのだと考えています。

気がつけば原発の診断時から5年以上経過し,切除不能例となってから2年半経過しています。
ということは,全生存率の中央値をどちらの条件でもクリアしているわけです。
これまで医療側に,色々な条件を突きつけては自分で納得できる治療を受けてきたわけですが
治療成績としては,まぁまぁの部類に入るのでは無いかと考えたりしています。