表紙のデザインからして寒そうな、

沢木耕太郎の「凍」(とう)。
日本のクライマー山野井泰史とその妻妙子の、
ヒマラヤの難峰ギャチュンカンへの
壮絶な登山行を描いたノンフィクション。
小説の途中、
二人が、8000メートル級の山の岩壁で、
足先や指先に忍び寄る凍傷の恐怖と戦いながら、
不安定な体勢でビバーク(不時露営)する場面など、
読んでるこちらも凍るような気分に。
ジョン・クラカワー氏の「空へ」の、
緊迫感のほうが数段上だけど、
こちらは本人が書いたルポルタージュなので、
仕方のないところ。

むしろ、資料や本人たちの証言を、
これほどまでに臨場感をもってまとめあげた
沢木耕太郎氏は、やっぱり凄か~。
来年こそは、富士山に登ろうと、
心に決めました。