どちらかと言うと、明けの明星より宵の明星を見る方が多い。
仕事が終わって「さあ帰ろうか」と外に出ると、
1番星がとても大きく感じるほど明るく思える時がある。
綺麗だ。ビーナスとは、よく言ったもんだ。
『ビ』じゃなくて『ヴィ』?どっちでもいい。そんなもん。
美の女神は輝いて月に寄り添う。

 

地球の1つ内側で公転する金星は、
ガリレオ・ガリレイが初めて月のように満ち欠けすると発見した。
が、月と違って見え方が変わっているという。
肉眼では分かりにくいものの天体望遠鏡などで観察すれば、
満ち欠けによって直径が変わる様が分かるようだ。
そして金星は、大きさや質量は地球に似ている。
二酸化炭素を主成分とする厚い大気を持っており、
温室効果で地表の温度は約470℃にもなる。二酸化硫黄の雲からは硫酸の雨が降る。
きつい。されど美の女神。

 

惑星に限らず天体の名前には、ローマ神話とかギリシャ神話から
由来しているものが多い。
金星は間違いなく愛と美の女神ビーナスに由来している。
なんというか、
かのセーラー服美少女戦士のおかげで覚えたクチではある。マジか。
しかしながら、こんなに女神と言っておきながら
明けの明星には別名があったりするわけで。
ルシファー。

いつの時代から人は、
人でないものに対して感情を持たせたいのか、擬人化させてきたんだろう?
溢れかえってる擬人化キャラは、
動物たちが二足歩行で手を繋いだアニメとか、
赤ずきんちゃんと狼の会話が成立してる童話とか、
直立不動で「なめんなよ」って引き締まってる猫とか、
今となっては城やら刀やら細胞やら何でもアリで、
感情表現出して心揺さぶりやがる。なんたる比喩だろうか。
ちょっと擬人化に対して悶々と書いているが、実は話が行き過ぎている。
本当に書きたかったのは、そこじゃなくって
冬将軍。
めちゃめちゃきついシベリア気団の寒さを冬将軍と言う。
なんだよ『将軍』って。何?将軍って何なん?
擬人化だそうだよ。

 

フランス皇帝となったナポレオンはロシア遠征により
シベリア気団の厳しい寒さに襲われた。
ヨーロッパ全てを支配する勢いだったナポレオン軍を退却させるほどの
ロシアの寒さの事を、日本にも伝わり冬将軍という表現で広まったらしい。

 

西に高気圧、東に低気圧。
日本の冬は西高東低の気圧配置だ。
これは、ロシアのシベリア上空(北西)で発達した高気圧から
太平洋(南東)の低気圧へ向けて季節風が吹き、
厳しい寒さをもたらしている。
冬将軍が到来すると日本海側に降雪、太平洋側では乾燥した北西風が吹く。
関東平野に乾燥した冷たい風が吹き込むと「からっ風」と言われる。
厳しい冷え込みに襲われるので洒落にもならんだろう。
で、この厳しい冬の寒さを冬将軍って言ってるけれど将軍ってのは、
なんぼ確認して拝見しても、擬人化だそうだよ。