カタルシス。
心理学における浄化とか排他の事を言う。
現在では、鬱積した感情が解放される事として使われる。
例を挙げてみよう。
太郎は背中が痒くなった。突然だ。
肩の方から、すなわち上から下へ手を伸ばしてみるが届かないらしい。
腰の方から、すなわち下から上へ手を伸ばしてみるが届かないらしい。
思いのほか太郎は体が固い。
痒い所へなかなか手が届かずイライラしてきた。痒い。痒い。ああ痒い。
どうしたらいいだろうと建物の角を探した。
これは往年のギャグ、寛平ちゃんの『かい~の~』をするつもりなのか。
遠くで見ていたcolは、たまらず近寄る。
気付いた太郎が何やら孫の手を要求してきている。
孫の手は無いけど魔法使いの乗り物ならあると言ってみた。
何の事か分からないが、とにかく背中を見せてお願いしますと言う。
ちくしょうっ近くで『かい~の~』見たかったのにぃと、colは思った。
そして竹箒を力任せにモップのように上下した。
ようやく痒みは解消され太郎は、風呂上がりのような顔をしていた。
太郎、カタルシスった。
…なんだこれは。まあいいか。
拍車がかかる不安とか、不満、もやもやイライラ。
それに対した答えというか同意を得ると感情が解放される。らしい。
自分でも分かんない漠然と襲う感情も、テレビや本などで同じような感情を言ってたりしたら
まるで自分を理解して貰えてる気分になるというもので。
見ていて次に来る言葉が胸を打つ台詞などあったりしたなら。
お腹に響く花火の音の余韻が全身に伝う心地よさのようにならないだろうか。
そんなカタルシスに陥りたい。